090127_gicho_yobo.pdf昨日、1月26日。
情報公開条例にのっとって請求した市議会および市議会全員協議会の議事
録と資料を入手しました。
平成19年9月の市議会全員協議会で、市の執行部がゴミ処分場の建設計画
を説明した際、数名の議員から「まず住民への事前説明を行なうべきだ」との
多数の意見が出ていたことが議事録から確認できました。
市は、こうした議員の良識ある発言にもまったく耳を傾けず、住民には事実を
隠したままずっと計画を進めてきたことになります。
なぜそこまで強引に、そして性急にことを進める必要があったのか。
私たちは市執行部のこの暴走を食い止めるために、
市議会議長に建設の中止と、今後の検討を住民を入れた第三者機関
に委ねる要望書を提出しました
**************************
大田市新不燃物処分場建設計画に関しての要望書
住民の生活環境に大きな影響を及ぼすゴミ処分場建設計画に関して、候補
地選定のプロセスに住民の意思が反映されていないこと、大田市が宅野で
の建設を前提とした説明に終始していること、に対して住民の不信感が高ま
っています。
平成21年1月20日には、地元住民への説明がないままに宅野が最終候補地
となったことについて、「住民への充分な説明の期間と機会を設けること」「住
民と全地権者の完全な同意が得られるまでこの計画を進めないこと」の2点を
請願する地元住民らの署名が501人となり、その請願署名簿が大田市長に届
けられました。
あらかじめ決定済みの事業方針・事業計画の一方的な説得活動では、もはや
住民の合意は得られません。よって、この問題に関して、宅野での建設計画を
いったん中止し、住民や学識経験者をまじえた協働の意思決定プロセスを導入
たうえで、ごみ問題全般に関する真剣な討議を重ねていくことが重要です。
議会におかれましては、住民の声を反映し、下記の事項を検討、実施していた
だくことを強く要望します。
記
1 住民の合意を得ずに、宅野地内での「測量調査、地質調査、生活環境影響
評価調 査、地権者説明等」を行わないこと。またこれらの予算計上を行わ
ないこと
2 新不燃物処分場建設計画に関して、住民および学識経験者をまじえた「ご
み問題検討委員会(仮称)」を発足させ、今後の対応を委ねること
平成21年1月27日
大田市議会議長 石原 安明 殿
宅野の自然と生活環境を守る会 代表 山上光俊
**************************
**************************
市議会全員協議会における執行部への懸念発言について
平成19年9月10日の市議会全員協議会において、数名の議員から新不燃物
処理場建設に関する執行部の強引な進め方を懸念する発言がありました。
議会でのこうした良識ある意見にもかかわらず、これを無視して一方的に住民
に計画を押し付けようとした大田市長以下、執行部の責任は非常に重いと言わ
ざるをえません。
以下、
平成19年9月10日大田市議会全員協議会記録からの議員発言の抜粋です。
○(平成19年9月10日大田市議会全員協議会記録4ページ)18番(福田佳代子)
-前略- 新しい最終処分場を造るに当っては住民の理解が得られないと事業
が前に進んでいきません -後略-
○(同5、6ページ)15番(塩谷裕志)-前略- これではある程度最終候補地を
決定し、それから基本構想を作る。それから地元地域合意形成という形で、私は
ちょっと順番が違うんではないかと思うんですが、 -中略- 最終候補地決定
に当って、やはりその地域と協議を持つべきではないかと。何かこのスケジュー
ルでは先にもう決定し、そして後住民合意を形成していくという、これはちょっと
違うんではないかと -後略-
○(同6ページ)15番(塩谷裕志)-前略- やはり最終候補地決定に当っては地
域との協議を事前に持つべきではないのかというところをお聞きしたいですけれど
も。今の答弁の中でその辺が明確でなかったような気がするんですが、何かそうし
た形でも取らなくては、逆に結論が先にいって、地元協議が後回しになるということ
はやはりこういった施設ですので、スムーズに建設に向けてはなかなか事業の取
り組みができないではないかと思っておりますので、その辺再度お聞きしたいと思
います。
○(同8ページ)4番(松村信之) -前略- その地域にまず最初に「いや実はこう
なんだけど、この調査に入らせてもらいます」というような前提をするべきではない
かと私は思うんです。その自治会に頭を下げていって、もしこういうような状態にな
ると思いますというような話が伝わって、初めてその業務委託された人がその地に
訪れるというような方策をとっていただければと思うわけでございます。
○(同11ページ)21番(林 仁) -前略- 簡単に机の上で検討して、20年度初旬
までに最終処分場を決定して、20年後半から地元説明としていますけれども、こうい
う処理施設というものは簡単に地域住民の同意を得るということはなかなかできま
せんよ。だからもうちょっと、あと半年、20年初旬というから何月かは私はわからんけ
れども、あと1年ならんでしょ。半年ちょっとということでしょ。それまで最終処分場決
めるということはちょっと経験上、抵抗があるんではないですか。
○(同12ページ)23番(清水 勝) -前略- できるだけ地域の皆さんに迷惑をかけ
ないような施設にする中で、そこら辺り合意形成を早くもっていくような取り組みが大
事ではないかと思うんですよ。 -後略-
以上
**************************
ダウンロードできます。