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2009年1月29日

「住民交え検討委設置を」 (H21.01.28 山陰中央新報)

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■平成21年1月28日 山陰中央新報
新不燃物処分場計画
住民交え検討委設置を
地元団体
大田市議会に撤回要望

大田市仁摩町宅野を最終候補地とした同市の新不燃物処分場
建設計画の白紙撤回を求める「宅野の自然と生活環境を守る会」
は二十七日、石原安明市議会議長に計画を中止し、住民と学識
経験者を交えた検討委員会を設け選定を見直すよう、要望した。
石原議長は二月に議会運営委員会を開き対応を図る方針を示し
た。

計画をめぐっては昨年八月、市議会の新不燃物処分用地選定検
討特別委員会が、交通の利便性などから候補地五カ所を評価し、
宅野の海岸部が望ましいと判断。意見を受け、市が正式決定し
九月に市議会に報告した。ただ、住民説明は十一月と十二月にな
った。

大田市の大田市役所を訪れた同会の山上光俊代表は▽選定見直
し▽住民合意を得ずに測量調査、地質調査などに入らない▽関係
予算案を可決しない-などを求めた要望書を石原議長に手渡した。

山上代表は「市の決定プロセスで住民の意見を聞いていないのが
問題。さかのぼって考えるべきだ」と要請した。

終了後、石原議長は「市民にさまざまな反響を呼び、議会として静観
しておれない」と説明。特別委を三回開き意見をまとめたことについ
て「議論する機会が少なかったことに問題があったかもしれない」と
の認識を示した。

同会は、市の情報公開条例に基づき計画に関する市議会の議事録
などを入手。昨年九月の同議会全員協議会で、複数の議員が候補
地決定にあたり地域との事前協議や住民の合意形成の必要性を市
に指摘した発言内容も文書にし議長に提出した。


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市議会議長に手渡した文書をダウンロードできます

「ごみ検討委発足を」 (H21.01.28 毎日新聞)

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■平成21年1月28日 毎日新聞
大田の不燃ゴミ処分場
ごみ検討委発足を
宅野を守る会
市議会議長に要望書


大田市仁摩町宅野に不燃ゴミ処分場を建設する計画について、
市に白紙撤回を求めている「宅野の自然と生活環境を守る会」
(山上光俊代表)が27日、大田市議会の石原安明議長に、住民
や学識経験者を交えた「ごみ問題検討委員会」(仮称)の発足な
どを求める要望書を提出した。

要望はこの他、住民の合意のないまま、地質調査や測量など事
業化に向けた市の予算案を議会が可決しないよう求めた。

守る会事務局の西尾功さん(51)は「建設ありきの説明じゃなく、
住民に計画が提示される前に、なぜ決まったものとして持ってく
るのか。まずは住民が先」と訴えた。山上代表は「住民を交えて
検討する機会を設けていなかった。そこに立ち戻って検討すると
いう意味の白紙撤回」と説明した。

要望書を受け取った石原議長は「議会の代表として、要望は議
会のみなさんに諮りたいと思う」と答えた。また、市議会の用地
選定検討特別委員会の議論が短すぎたことに問題があったの
かという報道陣の質問に対し、「あったかも知れない」という認識
を示した。

守る会の要望は、2月臨時議会に向けた議会運営委員会に諮問
する方針。

「ごみ処分場中止 市議会に要望書」 (H21.01.28 読売新聞)

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■平成21年1月28日 読売新聞
ごみ処分場中止 市議会に要望書
大田の住民団体


大田市仁摩町宅野に建設予定の不燃性ごみ処分場に反対する住民
グループ「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)が27日、
同市議会の石原安明議長に、計画中止などを求めた要望書を提出し
た。

山上代表は「決定済みの事業方針、事業計画の一方的な説得活動で
は、住民の合意は得られない」として、住民の合意を得ずに測量調査
や地質調査、生活環境影響評価調査などを行わないことや、関連する
議案が市から提出されても可決しないことなどを求めた。

これに対し石原議長は、市議会検討委が五つの建設候補地から宅野
地区を選んだ経緯を踏まえ、「議会としては慎重審議をして市に意見
具申したが、もう少し議論を続ければ良かったかも知れない」と答えた。

さらに報道陣に対しては、「2月にも、どのように解決をすべきか議会
運営委員会に諮りたい」と述べた。


「住民・識者交えごみ検討委を」 (H21.01.28 朝日新聞)

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■平成21年1月28日 朝日新聞
住民・識者交えごみ検討委を
大田ご市の施設で守る会


大田市が同市仁摩町宅野に不燃ごみ(一般廃棄物)の最終処分場
の建設を計画している問題で、地元住民でつくる「宅野の自然と生
活環境を守る会」は27日、市民や学識経験者を交えた委員会で総
合的なごみ対策を検討するよう求める要望書を市議会の石原安明
議長に提出した。

市役所で石原議長に要望書を手渡した同会の山上光俊代表は「分
別やリサイクルでごみを減量すれば、大きな処分場は不要だ。循環
型社会を目指す意思決定の仕組みをまず作るべきだ」と話した。

市議会は昨年8月の特別委員会で、市が示した処分場建設の候補
地5カ所の中から宅野地区を選んだ。石原議長は「議会として慎重
に検討した結果だが、もう少し議論を続ければよかったかもしれない。
この問題を2月中にも議会運営委員会に諮りたい」と話した。

2009年1月27日

市議会議長に要望書を提出

090127_gicho_yobo.pdf昨日、1月26日。
情報公開条例にのっとって請求した市議会および市議会全員協議会の議事
録と資料を入手しました。

平成19年9月の市議会全員協議会で、市の執行部がゴミ処分場の建設計画
を説明した際、数名の議員から「まず住民への事前説明を行なうべきだ」との
多数の意見が出ていたことが議事録から確認できました。

市は、こうした議員の良識ある発言にもまったく耳を傾けず、住民には事実を
隠したままずっと計画を進めてきたことになります。


なぜそこまで強引に、そして性急にことを進める必要があったのか。
私たちは市執行部のこの暴走を食い止めるために、
市議会議長に建設の中止と、今後の検討を住民を入れた第三者機関
に委ねる要望書を提出しました

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大田市新不燃物処分場建設計画に関しての要望書

住民の生活環境に大きな影響を及ぼすゴミ処分場建設計画に関して、候補
地選定のプロセスに住民の意思が反映されていないこと、大田市が宅野で
の建設を前提とした説明に終始していること、に対して住民の不信感が高ま
っています。

平成21年1月20日には、地元住民への説明がないままに宅野が最終候補地
となったことについて、「住民への充分な説明の期間と機会を設けること」「住
民と全地権者の完全な同意が得られるまでこの計画を進めないこと」の2点を
請願する地元住民らの署名が501人となり、その請願署名簿が大田市長に届
けられました。

あらかじめ決定済みの事業方針・事業計画の一方的な説得活動では、もはや
住民の合意は得られません。よって、この問題に関して、宅野での建設計画を
いったん中止し、住民や学識経験者をまじえた協働の意思決定プロセスを導入
たうえで、ごみ問題全般に関する真剣な討議を重ねていくことが重要です。

議会におかれましては、住民の声を反映し、下記の事項を検討、実施していた
だくことを強く要望します。


1 住民の合意を得ずに、宅野地内での「測量調査、地質調査、生活環境影響
  評価調  査、地権者説明等」を行わないこと。またこれらの予算計上を行わ
  ないこと

2 新不燃物処分場建設計画に関して、住民および学識経験者をまじえた「ご
  み問題検討委員会(仮称)」を発足させ、今後の対応を委ねること


平成21年1月27日

大田市議会議長 石原 安明 殿

宅野の自然と生活環境を守る会 代表 山上光俊 

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市議会全員協議会における執行部への懸念発言について

 平成19年9月10日の市議会全員協議会において、数名の議員から新不燃物
処理場建設に関する執行部の強引な進め方を懸念する発言がありました。
議会でのこうした良識ある意見にもかかわらず、これを無視して一方的に住民
に計画を押し付けようとした大田市長以下、執行部の責任は非常に重いと言わ
ざるをえません。

以下、
平成19年9月10日大田市議会全員協議会記録からの議員発言の抜粋です。


○(平成19年9月10日大田市議会全員協議会記録4ページ)18番(福田佳代子)
-前略- 新しい最終処分場を造るに当っては住民の理解が得られないと事業
が前に進んでいきません -後略-

○(同5、6ページ)15番(塩谷裕志)-前略- これではある程度最終候補地を
決定し、それから基本構想を作る。それから地元地域合意形成という形で、私は
ちょっと順番が違うんではないかと思うんですが、 -中略- 最終候補地決定
に当って、やはりその地域と協議を持つべきではないかと。何かこのスケジュー
ルでは先にもう決定し、そして後住民合意を形成していくという、これはちょっと
違うんではないかと -後略-

○(同6ページ)15番(塩谷裕志)-前略- やはり最終候補地決定に当っては地
域との協議を事前に持つべきではないのかというところをお聞きしたいですけれど
も。今の答弁の中でその辺が明確でなかったような気がするんですが、何かそうし
た形でも取らなくては、逆に結論が先にいって、地元協議が後回しになるということ
はやはりこういった施設ですので、スムーズに建設に向けてはなかなか事業の取
り組みができないではないかと思っておりますので、その辺再度お聞きしたいと思
います。

○(同8ページ)4番(松村信之) -前略- その地域にまず最初に「いや実はこう
なんだけど、この調査に入らせてもらいます」というような前提をするべきではない
かと私は思うんです。その自治会に頭を下げていって、もしこういうような状態にな
ると思いますというような話が伝わって、初めてその業務委託された人がその地に
訪れるというような方策をとっていただければと思うわけでございます。

○(同11ページ)21番(林 仁) -前略- 簡単に机の上で検討して、20年度初旬
までに最終処分場を決定して、20年後半から地元説明としていますけれども、こうい
う処理施設というものは簡単に地域住民の同意を得るということはなかなかできま
せんよ。だからもうちょっと、あと半年、20年初旬というから何月かは私はわからんけ
れども、あと1年ならんでしょ。半年ちょっとということでしょ。それまで最終処分場決
めるということはちょっと経験上、抵抗があるんではないですか。

○(同12ページ)23番(清水 勝) -前略- できるだけ地域の皆さんに迷惑をかけ
ないような施設にする中で、そこら辺り合意形成を早くもっていくような取り組みが大
事ではないかと思うんですよ。 -後略-

以上

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ダウンロードできます。

2009年1月24日

論点のすり替え

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竹腰大田市長は、501人の請願署名に対して、
「引き続き誠意を持ってご説明をしてまいりたい」と回答しました。


宅野住民は、
「何故、当の住民が知らないうちに宅野が最終候補地となったのか」
そのことについて説明してくださいと言っているのに、

大田市は、
「宅野に決定済みのゴミ処分場建設計画」
について一方的な説得活動を続けようとしています。


この論点のすり替えはどうしたことでしょうか。


住民の生活環境に大きな影響を及ぼす大規模なゴミ処分場建設
に関して、

1.住民や学識経験者をまじえずに、行政だけで一方的な
  候補地選定がなされたこと

2.宅野での建設ありきで現地説明会が行われていること

そのことが今問題となっているのです。


あらかじめ決定済みの事業方針・事業計画の一方的な説得活動
をいくら続けても、住民の合意は得られません。

今後は、この計画をいったん白紙に戻した上で、新たなゴミ処分場
を建設することの是非や、大田市が抱えるゴミ問題全般に関して、
市と住民、そして学識経験者をまじえた協働の意思決定プロセスに
おいて、真剣に話し合っていくことが重要だと考えます。

「反対住民団体が撤回要求続行へ」 (H21.01.24 読売新聞)

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■平成21年1月24日 読売新聞
反対住民団体が撤回要求続行へ
大田ごみ処分場問題


大田市仁摩町宅野に建設予定の不燃性ごみ処分場に反対する
住民グループ「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)
が22日夜、地元の集会所で会合を開き、引き続き市へ計画の白
紙撤回を求めていくことや、市議会に対しても働きかけをおこなう
など今後の方針を確認した。

会合には、約20人の住民らが出席。山上代表は「一方的に押しつ
けるような市のやり方は受け入れられない」として「宅野ありきの建
設計画」の白紙撤回を求めるとともに、徹底したごみ減量化による
循環型社会を目指した抜本的なごみ政策を提案する考えを示した。

また、市議会が市の絞り込んだ五つの建設候補地から宅野地区を
選んだ経緯があることから、議会に再考を求める嘆願書を出す方針
も確認した。

2009年1月23日

「宅野の環境守りたい」 (H21.01.23 島根日日新聞)

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■平成21年1月23日 島根日日新聞
まちがゆれる
大田市仁摩町
新不燃物処理場建設問題
「宅野の環境守りたい」
反対運動、しがらみの中で


現在稼動している三カ所の不燃物処理場の埋め立て容量が二○一三
年度中にはいっぱいになるとして、大田市が急ぐ新不燃物処理場の建
設の候補地となった同市仁摩町宅野地区では反対運動が起こるなど、
まちがゆれている。宅野地区は、日本海に面した港町で住宅が密集し
ている。同地区の人口は約六百六十人、うち六十五歳以上は約三百人
と市内でも高齢化率44.9%(○八年四月現在)と高く、処分場建設問題
をどう捉えるか、住民の温度差も大きい。


◇既存の処分場が13年にいっぱいに

市が新不燃物処分場の建設に具体的に動き出したのは、○七年度。
庁内組織である新不燃物処分場建設検討委員会を設置し、適正規模
や構造、候補地の選定に当たった。新施設の建設に一○年度から着工
し、三年後の十三年からの供用開始を目指す方針だ。

五カ所に絞り込まれた候補地から市議会議員全員で構成された特別委
員会が最終候補地として宅野地区を選定したのは○八年八月で、九月
議会で意見具申された。市のほぼ中央にあることや、搬入道路、電気水
道の整備状況などから評価が高かった。

その後、同年十一月に同地区での説明会が開かれ、住民約五十人が参
加したが、「事前に住民には何の説明もなく、『議会で決定したから』とい
う説明」に、住民は疑問をなげかけた。


◇反対運動が起こる

「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)は、竹腰創一大田市
長に対し、「計画の白紙撤回」を求める請願書を今月十三日に提出した。
これに対し二十日、竹腰市長は「宅野地区での建設に理解をいただける
よう、引き続き説明してまいりたい」とする旨の回答を行った。

「市の強引な動きを感じて、行動すべき」と会を発足し活動することに踏み
切った山上代表。候補地と近接の住宅との距離が三百メートルであること
を指摘し、「住宅密集地のそばに(処分場を)つくることは絶対にいけない」
と声をあげる。市の回答を受け、二十二日夜に集会を開く。

会の事務局を勤める西尾功さん(52)は、「処分場建設は本来ならもっと慎
重に候補地を選定すべき問題。住民や専門家の意見を取り入れていない
のでは候補地ではない」という。西尾さんは兵庫県出身で宅野の町を気に
入り I ターンし、○六年に同地にカフェを開店している。「外から来たからこ
そ、宅野の素晴らしさが分かる。当たり前ではないこの環境を、このまま将
来に残したい」との思いが、行動の原点だ。
会の発足からはまだ一月もたたないが、会のホームページを立ち上げ、活
動の意義を発信する。


◇「やむをえない」との声、町が割れることへの危ぐ

地元の六十代の漁業者は、「始めは賛同していたが、意見を聞いたり資料
を調べるうちに、これは大変な問題だ」と考え、建設に反対の意思を示す。
しかし、「『関係ない、しょうがない』と言っている年配の人が多い」と、温度
差を感じている。事実、「反対ではない」「やむをえない」との住民の声があ
る。交通の問題など不安要素はあるが、「必要な施設」であることが大きな
理由だ。

横のつながりなどが強い昔ながらの土地ゆえに「自分は反対だが知人に
賛成してくれと言われる」(80代女性)と板ばさみとなる人もいる。性急な流
れへの戸惑いも感じられ、守る会への署名は書かない人や、一度書いたが
撤回したいという人など、処分場建設をめぐる土地の人々の思いが交錯し
ている。西尾さんは、「皆が後の生活で住民間にしこりが残ることを気にして
いる」と痛感する。

「住民の了承、反対は半分半分ではないか」とみるある住民の男性は、「こ
の大変な状況が長引くことはよくない。どのように決着をつけるかが大事だ。」
と話していた。

どこかに建設地を確保しなければならない処分場。その行き場を巡って、
行政のリーダーシップと、市民の力の双方が問われている。

2009年1月21日

「宅野選定 納得いく説明を」 (H21.01.21 毎日新聞)

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■平成21年1月21日 毎日新聞
大田市の不燃ごみ処分場建設用地
「宅野選定 納得いく説明を」
地元団体
市長に署名501人分提出


大田市が計画する不燃ゴミ処分場建設用地を巡って、「宅野の
自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)が20日、大田市の
竹腰創一市長に501人分の請願署名を提出した。

請願は、同市仁摩町宅野地区が用地に選定された経緯と理由
について納得のいく説明と、地元の完全な同意が得られるまで
計画を進めないことを求めている。守る会によると、署名数の内
訳は地元住民と出身者の合計が256人。残りが、親類などや環
境問題に関心を持つ市内や県内外の居住者という。

一方、大田市はこの日、先週開催した地元説明会の際、守る会
から出された不燃ゴミの内訳や搬入・分別の具体的作業など19
項目の再質問に文書で回答した。

竹腰市長は報道機関の質問に「性急には事を進めない。地元と
は時間をかけながら、誠心誠意説明していく」と答えた。また、守
る会が求めた宅野での計画の白紙撤回については「今のところ
考えていない」と述べた。

守る会事務局の西尾功さん(51)は「反対や疑問の声にきちんと
耳を傾けてほしい。私たちも反対するばかりではなく、ゴミそのも
のを出さない循環型社会がどうあるべきか真剣に考えている」と
話した。

同会では22日午後7時半から地元の「からしま会館」で、市の回
答を報告する。

市に501人の「請願」 (H21.01.21 朝日新聞)

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■平成21年1月21日 朝日新聞
大田市の不燃ごみ処分場問題
市に501人の「請願」
住民団体

大田市が同市仁摩町宅野の山林など4.7ヘクタールに不燃ごみ
(一般廃棄物)最終処分場の建設を計画している問題で、地元
の住民団体「宅野の自然と生活環境を守る会」は、20日、住民と
地権者の同意を得るまで計画を進めないことを求める501人分
の署名と請願書を市に提出した。

同会は建設計画について、処分場の候補地が住宅地から300メ
ートルしか離れていない▽ごみ運搬車が生活道路を頻繁に走る
▽住民への説明も不十分 ― などの問題点があるとして昨年
12月に結成。署名活動を続け、13日には市に計画の白紙撤回を
申し入れた。

同会代表の山上光俊・向西寺住職から請願を市役所で受け取っ
た竹腰創一市長は「白紙撤回は考えていない。性急に進めるつ
もりはなく、時間をかけてしっかり説明する」と話した。

市は、市内3カ所の不燃ごみ処分場が13年度までに満杯になる
と試算。処分場建設の候補地5カ所を市議会の新不燃物処分場
用地選定検討特別委員会に諮り、委員会が選んだ宅野地区を昨
年9月、最終候補地に決めた。概算の事業費は26億円で、13年
4月の供用開始を目指している。

これまでに住民説明会を3回開き、蓮花正晴副市長らが出席した
14日の説明会では、約50人の住民の間から賛否双方の意見が
出た。

計画撤回求め署名提出 (H21.01.21 山陰中央新報)

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■平成21年1月21日 山陰中央新報
計画撤回求め署名提出
新不燃物処分場
大田市長に住民団体


大田市仁摩町宅野を候補地とした同市の新不燃物処分場建設計画
の白紙撤回を求める「宅野の自然と生活環境を守る会」は二十日、
選定の経過について住民に十分な説明などを求める五百一人分の
署名を竹腰創一市長に提出。竹腰市長は「時間をかけ誠心誠意説明
していきたい」と話した。

署名は、説明責任の履行と住民の同意が得られるまで事業を進めな
いよう求めて、同会が活動を展開。五百一人のうち、地区住民と県内
外の出身者は二百五十六人で、残りは同地区以外の市民ら。同地区
の一日現在の人口は六百五十六人。

同会の山上光俊代表らが大田町の大田市役所を訪問し、署名簿を手
渡した。竹腰市長は「性急には計画を進めない。どこかに候補地を絞
らないと事業が進展しないので、白紙撤回は考えていない」と話した。

同会は今後も白紙撤回を求め、二十二日夜、地元で会合を開き、対応
を協議する。

不燃ごみ処分場 反対団体署名提出(H21.01.21 読売新聞)

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■平成21年1月21日 読売新聞
不燃ごみ処分場
反対団体署名提出

大田市長に501分


大田市仁摩町宅野に建設予定の不燃性ごみ処分場に反対する
住民グループ「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)
は20日、住民や地権者の完全な同意が得られるまで計画を進め
ないことを求めた501人分の署名を竹腰創一市長に提出した。

同会によると、501人のうち、地元住民と宅野地区出身者が256人
で、ほかは県内外の賛同者。小学生以上から集めたという。

山上代表は「みなさんの気持ちを市長にお伝えします」と述べ、書
名簿を手渡した。竹腰市長は報道陣に対し、「性急には(建設を)
進めない。誠心誠意、説明して、同意を得ながら物事を進めたい。
白紙撤回は今のところ考えていない」と述べた。

2009年1月16日

説明会の空気

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14日の説明会は、当会が提出した質問と要望に、市が回答する形のものでした。
回答書の事前提出を求めていたのですが、届いたのは前日の夕方。

回答文書の内容は、相変わらず「安全・安心」としか書かれていないものです。


当日の説明会には約60人が参加。住民からは賛否両論の意見が出ました。


そうそれだけを読めば、
「そうか、住民の関心も高まり、中には賛成の意見を持つ人もいるのだ」
と誰しも思うかもしれません。

でも、実態は市が号令をかけた市職員が住民の中に入り、
最前列には賛成の立場の漁師が陣取る、
そして最後尾には酔ったいきおいの建設関係者が大きな声で賛成を唱える。


賛成意見を述べたのは、ほとんどが漁師の人たちです。
宅野ではわずか18人しかいない漁師の声。
それが賛否両論となる。


実態はそういうものです。


市には「大田市回答への質問状」というかたちで、1月20日までに具体的な資料を
提出するよう要請しました。

「住民は賛否両論」 (H21.01.16 山陰中央新報)

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■平成21年1月16日 山陰中央新報
大田の不燃物処分場計画
住民は賛否両論
説明会
市側、理解求める


大田市仁摩町宅野を候補地とした新不燃物処分場計画について同市は
十四日夜、宅野のからしま会館で住民説明会を開き、施設の安全性や必
要性を挙げて事業着手に理解を求めた。
出席した住民六十人からは、生活環境への影響を懸念する反対と、市全
体を考え妥当とする賛成双方の意見が出された。
計画の白紙撤回を求める「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代
表)が、市に提出した質問と要望に回答する目的で開催した。

説明会で蓮花副市長は「住民の心配に対し全力で対応し説明したい」と強
調。市衛生処理場の林能伸場長が、新処理場は屋根を付けるため埋立物
は飛散せず、散水で有毒ガスの発生源を洗い流すなどと仕組みを説明。
「住民に迷惑をかけない管理ができる」とした。

参加者からは、他の候補地選定を求める意見があった一方、宅野地区が市
の中央部で国道9号に近いことから計画を妥当とする声が上がった。昨年の
住民説明会が市の候補地決定から二カ月後となり「住民軽視」との批判には、
林場長が「おわびしたい」と謝罪した。

守る会では白紙撤回の姿勢を変えず、選定に関する市議会の議事録などの
公開を市に求める。山上代表は「より良い選択に向け賛成の人とも話したい。
市が話し合う姿勢を見せたことは評価するが、回答はどうしても宅野に施設
を造るための作文」と話した。

「処分場建設で地元に説明」 (H21.01.16 毎日新聞)

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■平成21年1月16日 毎日新聞
大田市
処分場建設で地元に説明
住民60人から賛否の意見


大田市は14日夜、同市仁摩町宅野に計画している不燃ゴミ処分場建設
について地元説明会を開いた。会場には、約60人の住民らが詰め掛け、
賛否それぞれの立場から意見を出し合った。

市から蓮花正晴副市長や冨田正治・市民生活部長ら幹部7人が出席。
説明会は、計画の白紙撤回を求めている「宅野の自然と生活環境を守る
会」(山上光俊代表)が昨年暮れ、市へ提出した6項目の質問書に答える
形で進行した。

同市環境衛生課の林能伸・衛生処理場長が、候補地選定の経緯や処理
する不燃ゴミの内容などについて、竹腰創一市長名義の文書を読み上げ
た。これについて守る会は「内容が不満」とし、具体的な資料などを求め、
新たな質問状を提出した。

地元住民からは「今ある処分場がいっぱいになるなら、どこかに作らねば
ならない。宅野は市の中央で国道に近い。全体として考えたら適当だ」と
いう意見や、「宅野という町を将来の子どもたちに引き継ぐため、悔いを
残さない選択をすべきだ」の考えが示された。

蓮花副市長は「賛否や心配、諸々の立場から意見を受けた。引き続き、協
議の場を持たせていただきたい」とあいさつした。
守る会の山上代表は「建設に賛成する人と意見を交換できたことはよかっ
た。また話し合うという市の姿勢は評価する」と話した。

「大田ごみ処分場 説明会で賛否」 (H21.01.16 読売新聞)

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■平成21年1月16日 読売新聞
大田ごみ処分場
説明会で賛否


大田市が同市仁摩町宅野に建設を計画する不燃ごみ処分場を巡る
住民説明会が14日夜、同町の集会所で開かれ、約60人が出席した。
建設に理解を求める市側に対し、住民側からは賛否両論の意見が
出た。

説明会は、反対する住民グループ「宅野の自然と生活環境を守る会」
(山上光俊代表)の求めに応じて市が開き、蓮花正晴副市長ら市職員
約10人が出席した。

住民側の「建設予定地から民家まで300メートルしか離れておらず近す
ぎる」という意見に対し市側は、「現在の大田不燃物処理場と近接する
民家は100メートルの距離だが、適正に管理されている」などと、安全
性を協調。また、住民側からは「地区の若者が働ける場になるのならば
建設に賛成する」との意見も出た。

蓮花副市長は「賛成、反対の意見を整理して、また協議の場を持ちたい」
と、対話を継続する姿勢を示した。

一方、山上代表は「住宅密集地に巨大なごみ処理場を造ってはいけない
という私たちの主張に理解を示していない」と話した。

「周知遅れ陳謝 安全性を強調」 (H21.01.17 中国新聞)

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■平成21年1月17日 中国新聞
仁摩の処分場計画
周知遅れ陳謝
安全性を強調

大田市地元説明会

大田市は仁摩町宅野に計画中の不燃ごみ処分場について、
十四日夜、地元で説明会を開いた。住民団体「宅野の自然と
生活環境を守る会」(山上光俊代表)の求めに応じて開催。
市側は周知の遅れを認める一方で「公害の心配はない」と
安全性を強調した。

住民約七十人が出席した。市側は「最終候補地になったこと
を自治会長には十月に示したが(その段階で)一般の方に情
報が届かなかったことはおわびする」と陳謝した。
一方で「埋立物はガラスや陶器が主で、散水により有毒ガス
発生を防ぐ。災害ごみでもヘドロなどは埋め立てない」と理解
を求めた。

賛成住民からは「悪臭などが出ないならよい」との声もあった。
守る会の山上代表らは「永久施設だけに住宅密集地近くへの
建設は不適切。立案から市民がかかわって候補地を選定し直
すべきだ」とあらためて計画の白紙撤回を求めた。

2009年1月15日

「建設計画の白紙撤回を」 (H21.01.14 毎日新聞)

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■平成21年1月14日 毎日新聞
不燃ゴミ処分場
建設計画の白紙撤回を
「宅野を守る会」
大田市長に請願

「住宅密集地の近くに不燃ゴミ処分場を作らないで」と、大田市
仁摩町宅野の住民らで作る「宅野の自然と生活環境を守る会」
(山上光俊代表)が13日、大田市役所を訪れ、竹腰創一市長に
請願の文書を手渡した。

守る会では昨年末、候補地選定に疑問を持つ住民を中心に、
県内外の宅野出身者らから署名集めを開始。12日までに457
人に達したとし、宅野地区を最終候補地とする建設計画の白紙
撤回を申し入れた。

山上代表は「宅野が最終候補地と決まってから3カ月、住民に知
らされないままだった。候補地検討の審議会は市会議員だけで
構成され、学識経験者の意見や候補地の住民の意思が反映さ
れていない」などと指摘。これに対し、竹腰市長は「まだ手付きの
過程。説明は誠心誠意していきたい。(建設の)方針は決めてい
るが、事業化を決めたわけではない」と答えた。

同会は、この日の申し入れについて、20日までに市長の見解を
文書で回答するよう求めた。また、同会が市に要求していた説明
会は、14日午後7時半から地区の韓島会館で開かれる。

2009年1月14日

「建設の白紙撤回を」 (H21.01.14 山陰中央新報)

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■平成21年1月14日 山陰中央新報
大田の不燃物処理場
建設の白紙撤回を
住民団体
市長は情報公開の意向


大田市仁摩町宅野の住民で作る「宅野の自然と生活環境を守る会」
は十三日、同地区を建設候補地とした同市の新不燃物処理場建設
計画を白紙撤回するよう、竹腰創一市長に要請した。

同会の山上光俊代表(61)ら五人が大田町の大田市役所を訪問。選
定理由について市が説明責任を果たし、住民同意が得られるまで事
業を進めないよう求める請願署名が、住民六百五十六人に対し、十
二日現在で、住民と県内外の同地区出身者四百五十七人から寄せ
られた、と報告。計画を白紙撤回し、民意を踏まえながら再検討する
よう求めた。

山上代表は「住宅密集地から三百メートルの場所に大型ごみ処理施
設を造ってはいけない。われわれに計画が知らされないまま進められ
た」などと要請の理由を述べた。

これに対し、竹腰市長は「真剣に受け止め、誠心誠意、地元に説明し
ていきたい。計画を決めたが、事業化したわけではなく、情報公開条
例に基づき情報をしっかり公開する」と答えた。

同会は二十日までに文書で回答するように要請。市は十四日午後七
時半から同所のからしま会館で住民説明会を開く。

「ごみ処分場計画 市長に撤回要望」 (H21.01.14 読売新聞)

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■平成21年1月14日 読売新聞
ごみ処分場計画
市長に撤回要望

大田、反対市民ら


大田市仁摩町宅野で市が進める新しい不燃性ごみ処分場の
建設計画を巡り、反対する住民グループ「宅野の自然と生活環
境を守る会」の山上光俊代表ら5人が13日、市役所を訪れ、
竹腰創一市長に計画の白紙撤回を要望した。

山上代表は、住民や地権者の完全な同意が得られるまで計画
を進めないことを求める署名が、地区民や地区出身者計457人
分集まったと報告。建設計画について「住民を軽視した候補地
選定と一方的な計画の進め方」として白紙撤回を求め、20日ま
でに文書で見解を回答するよう要請した。

応対した竹腰市長は「申し入れを真摯に受け止め、対応したい」
とし、情報公開や住民説明会を通して理解を求めていく姿勢を
示した。

市は、同会の求めに応じて、14日夜に住民説明会を開く。市の計
画では、着工は2010年度からで、13年度の供用開始を目指す。

「守る会」、白紙撤回要望 (H21.01.14 中国新聞)

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■平成21年1月14日 中国新聞
「守る会」、白紙撤回要望
仁摩のごみ処分場計画
地区人口の7割署名


大田市仁摩町宅野に市が計画中の不燃ごみ処理場建設
に反対する「宅野の自然と生活環境を守る会」は十三日、
市役所で竹腰創一市長に白紙撤回を求める要請書を手渡
した。地区人口の七割の四百五十七人の署名が集まった
ことも報告した。

会の山上光俊代表が「圧倒的な住民の声に従い、白紙撤回
すべきだ。新たな候補地選定は計画段階から住民や専門家
を交えて進めてほしい」と要請した。
竹腰市長は「最終的に建設が決まった段階ではない。住民に
十分説明したい」と述べた。

市は昨年9月に宅野地区の民有地を最終候補地に選定。住
民合意を経て地質調査や用地買収を進め、二○一○年度着
工、十三年度稼動を目指している。

「不燃ごみ処分場 白紙撤回を要望」 (H21.01.14 朝日新聞)

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■平成21年1月14日 朝日新聞
不燃ごみ処分場
白紙撤回を要望

大田の住民団体


大田市仁摩町宅野の山林など4.7ヘクタールに、一般廃棄物
(不燃ごみ)の最終処分場を建設する市の計画に対し、地元
の住民団体が13日、白紙撤回を竹腰創一市長に求めた。

昨年12月に結成した「宅野の自然と生活環境を守る会」の山
上光俊代表ら5人が市役所で「安全とは言い切れない施設を
住宅地からわずか300メートルの場所に造るべきではない」
と申し入れた。

竹腰市長は「手続きを踏んで計画を進めている段階。申し入
れを受け止め誠意を持って説明を続ける」と応じた。

2009年1月13日

竹腰市長への請願

本日、集まった署名を持って竹腰大田市長に請願を行いました。


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ダウンロードできます。

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宅野住民からの請願署名

大田市長 竹腰 創一 殿


仁摩町宅野を最終候補地とした大田市の新不燃物処分場建設
計画について、住民を軽視した候補地選定ならびに一方的な計
画の進め方を阻止するための請願署名を集めたところ、宅野住
民657人に対し、1月12日現在で、457人の署名が集まりました
ので、ここに報告いたします。

「宅野の自然と生活環境を守る会」では、この圧倒的な宅野住民
の声に従い、宅野を最終候補地とした大田市の新不燃物処分場
計画の白紙撤回を求めます。
なお、白紙撤回後の新たな候補地選定については、今回のような
市政の暴走を繰り返さないよう、PI(パブリック・インボルブメント)
の仕組みを導入することを強く要請します。


この件について、2009月1月20日までに、市長としての見解を
文書でご回答いただきますようお願いいたします。


2009年1月13日
「宅野の自然と生活環境を守る会」 代表 山上光俊


**************************


竹腰市長は、この話はこれからまだ住民の皆様の声をお聞きしながら進め
ていこうとしている話なのだ、という。

しかし、その一方では年末にも、そして今月25日にも自治会長に住民合意
のとりまとめを指示している。
まだ、決まった話ではないといいながら、宅野へのゴミ処分場建設を前提と
した来年度の地質調査の予算化を粛々と図ろうとしているのだ。


年末に提出した要望書に対する回答も、こちらが何度も請求するまで出そう
としない。
候補地選定の議事録や資料を出してくれと要求しても、情報公開条例に基
づき対応する、と木で鼻をくくったようなセリフを繰り返すばかりで、自分たち
からは全く動こうとしない。


大田市の行政は、いったい誰のために仕事をしているのか。


明日、回答書に基づく説明会を開催するということなのだが、どうせきちんとし
たデータや裏づけ資料もないまま、用意してきたただの作文を読み上げるだけ
なのだ。


そんな彼らに、私たちはこれから何という言葉をかけてあげればいいのだ。

2009年1月12日

大田市の考える「環境との共生」とは何なのか?

今日、県内の方からいただいたメッセージに、
「環境と共生する石見銀山がある市なのですから、慎重な対応を望みます。」
とのコメントがありました。

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そういえば、「石見銀山」の世界遺産への登録は、
「環境との共生」が決め手になったということでした。
その「石見銀山」の歴史は、神屋寿禎が宅野の韓島沖から、
光る仙の山を発見したところから始まると言われます。


しかし、宅野にゴミ処分場が建設されると、
その韓島沖からは、恐らく巨大なゴミ処分場の屋根が目立つことになるでしょう。
「環境との共生」で評価された「石見銀山」なのに、
大田市はその足元で、自然の景観を無視した環境破壊を断行しようとしている。


このことをいったいどう解釈すればいいのか。
世界遺産登録を喜んだ竹腰大田市長は、
どうやって、この矛盾に整合性をつけるつもりなのか。


明日、これまでに集まった署名を持って大田市長に会見を求めます。

2009年1月11日

「処分場白紙撤回求める会結成」 (H21.01.11中国新聞)

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■平成21年1月11日 中国新聞
仁摩のごみ処分場計画
白紙撤回へ守る会結成
署名、地区民の過半数


大田市が仁摩町宅野の民有地に建設を計画している不燃ごみ処分場
をめぐり、住民が「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)を
結成。
8日夜、候補地選びの疑問点や今後の活動方針を話し合った。会が集
めている白紙撤回を求める署名は9日、地区人口の過半数に達した。

8日の集会には約20人が出席。山上代表らは、予定地と住宅密集地が
数百メートルしか離れていない点を問題視し「市は白紙撤回し、市民を
交えた候補地選定に立ち戻るべきだ」と述べた。署名活動では住民と
地権者の完全合意まで計画を進めないことを求め、地区人口の54%の
357人分に達したという。

市は住民合意を得て新年度に地質調査し、2013年度に供用開始させ
たいとしている。

2009年1月10日

「計画に疑問」署名357人 (H21.01.10 毎日新聞)

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■平成21年1月10日 毎日新聞
「計画に疑問」署名357人
大田市のゴミ処分場
宅野仏教会は反対声明


大田市が同市仁摩町宅野の住宅密集地近くに建設を計画している
不燃ゴミ処分場を巡って、地元住民で作る「宅野の自然と生活環境
を守る会」(山上光俊代表)が集めている署名が9日、357人に達し
た。また、同地区の宅野仏教会(龍善寺など5寺)は、8日夜に開か
れた守る会の集会に参加、建設に反対を表明した。

守る会では「建設予定地が住宅密集地から300メートルしか離れて
いない」ことを重視。「住民への十分な説明」と「住民と地権者の完全
な同意が得られるまで計画を進めないこと」の2点を盛り込んだ市長
あての請願書を作成した。

昨年暮れから地区住民や県内地元出身者らの署名を集める活動を
開始。数字上の目標を、同地区住民667人の半数に設定していたが、
9日までの署名数が357人に達したため、13日に竹腰創一市長に
面会を求め手渡す。

一方、宅野仏教会(向西寺、龍善寺、玉泉寺、波啼寺、宝隆寺)は建
設反対声明を発表。「候補地が不適切」「性急で強引な進め方で住民
軽視」など5項目を挙げた。

龍善寺住職の龍野清閑さん(71)は「環境に対する考え方の投げかけ。
いま大変ということより、後にもっと大変なことがおこってくるということ
を考えよう。子々孫々に宅野のよさを守り継いでほしいという願いです。」
と呼びかけた。

市の計画では、年度内に地元の合意を得た上で、用地買収を開始。09
年度から設計や測量調査に入る。着工は10年度で、13年度からの稼動
を目指している。

「説明責任求める署名357人」(H21.01.10 山陰中央新報)

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■平成21年1月10日 山陰中央新報
大田の不燃物処理場建設
説明責任求める署名357人
住民団体、13日市長に要請


大田市仁摩町宅野を候補地とした同市の新不燃物処理場建設計画の白紙撤回
を求める「宅野の自然と生活環境を求める会」が九日、市に選定理由について
説明責任を果たすよう求める請願署名が三百五十七人分に達したと発表した。
地区住民の過半数に近づいており、十三日、竹腰創一市長に報告し住民説明会
の開催を要請する。

建設計画をめぐっては昨年八月、市議会の新不燃物処理場用地選定検討特別
委員会が、候補地五カ所のうち交通の利便性などから宅野の海岸部が望ましい
と判断。意見を受け、市が決定した。

同会は昨年十二月に発足。市と議会に住民説明会を要望するとともに、説明責任
の履行と、住民同意が得られるまで事業を進めないよう、求める請願の署名活動
を展開。三百五十七人分の署名は住民と、宅野出身の県内外在住者が含まれ、
二百七十一世帯六百五十六人(一日現在)の過半数に近づいた、とする。

八日夜、同所のからしま会館であった会の緊急集会で、向西寺住職の山上光俊
代表(61)は処分場は必要だが住宅密集地の近くに建設してはならず、稼動する
と年間九千六百台が走るごみ運搬車の排ガス、騒音で環境が激変すると指摘。
さらに「市は昨年末に住民説明会を二回実施しただけで計画を進めるのは性急
で強引」と批判した。

出席した住民二十人からは、納得できるまで説明会を求める意見などが出され、
署名活動を広げることを確認した。

市の計画では工期は二○一○年度から三年間で、十三年四月に供用開始予定。
敷地面積は七ヘクタール。埋め立て処分量は五万立方メートル。

「ごみ処分場反対署名活動強化へ」(H21.01.10 読売新聞)

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■H21年1月10日 読売新聞
ごみ処分場反対
署名活動強化へ

大田・宅野の住民

大田市が2013年度の供用開始を目指す新しい不燃性ゴミ処分場を巡り、
予定地の同市仁摩町宅野の住民が「宅野の自然と生活環境を守る会」
(代表、山上光俊・向西寺住職)を結成し、8日夜に集会を開いた。
守る会では、計画を進めないよう市に求めていくため、昨年末から始めた
署名活動を強化することを確認した。

大田市の不燃物ごみは、静間町、仁摩町仁万、温泉津町湯里の計3か所
で埋め立てられているが、10年末にも容量を超える可能性がある。
昨年8月、市が絞り込んだ5候補の中から、大田市議会の新不燃物処分場
用地選定検討特別委員会(議長を除く22人)が、宅野地区の山林と農地の
一帯約4.7ヘクタールを選定。これを受けて市は9月、最終候補地に決め、
住民説明会を2回開いた。

約20人が参加した集会では、山上代表が「建設予定地は、民家から300
メートルしか離れていないうえ、完成すれば、年間9600台のごみ運搬車両
が通るようになり、生活環境が脅かされる」などと訴えた。

守る会は12月23日に発足し、住民や地権者の完全な同意が得られるまで
計画を進めないことを求めた署名活動を始め、これまでに地区住民の過半
数の357人分を集めた。今後は、住民のほか、地区出身者へも署名を呼び
かけ、市に提出する方針。

2009年1月 9日

大田市は何を恐れているのか。

昨年末、クリスマスを目前に控えた12月23日。
宅野の住民有志が「宅野の自然と生活環境を守る会」
として緊急集会を開いたのは、
今考えれば、本当にギリギリの選択だったのかもしれません。

昨年8月に市議会が最終候補地として宅野を選定する際、
まず、漁業関係者や自治会長・区長への説明が行われていたようです。
本来なら真っ先に反対するはずの漁業関係者には、
マイクロバスでの他施設見学会もありました。
新設まもない処理場の、ゴミ運搬車も来ない、作業のない日を選んでの見学会。

そこで、「きれい・安全・安心」だけを強調する説明を聞かされた後、
地元の市議からは、「この件についてよろしく頼む。」
とゴミ処分場建設の賛同を促すかのような発言があったそうです。

地元の市議は、漁協の理事も兼任しており、
漁業関係者や自治会長・区長は、市議選の際に、
応援に回った人ばかり。これでは反対のしようがありません。


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そうして反対の芽を抑え、地元有力者を説得したうえで、
住民への説明会はそれから3ヵ月後の11月8日が初回です。


そして第2回目12月14日の「住民説明会」では、
地元の市議や自治会長が、
住民側ではなく、市職員とならんだ壇上の席に着いていました。
意見を述べようとする参加者の声をさえぎって
賛成に回った漁師たちは前列に陣取り、
「ゴミ処理場は安全だ、何の問題もない」と大声で言い張るような状況です。

そして説明会の終了後には区長会が開かれました。
自治会長からは、12月21日までに区ごとのとりまとめを行うように、
との指示が出されました。

つまり、年内に「住民合意」を形成するようなストーリーが、
舞台裏では着々進められ、
来年度からは粛々と地質調査、用地買収に入る流れだったようです。

私たちがこうした動きに気づき、とにかく住民有志で緊急集会を開くことを
決定したのが12月22日のこと。


大田市の妨害は、ここから始まったのでした。


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2008年12月22日
仁摩町有線放送電話協会に、12月23日の集会の告知原稿を持ち込んだところ、
原稿内容について、大田市秘書広報課より一部修正ならびに削除の具体的な指示があり、
これを認めない限り放送はできないと言明。
集会が明日に迫るため、やむなく了承のうえ放送。

2008年12月22日
同日、集会に利用するため、仁摩町宅野の「からしま会館」の利用申請を提出したところ、
管理人からは住民による公的な集会のため無料であることを確認したが、
上記、有線放送でのやりとりがあった後、同会館を管轄する大田市教育委員会教育部
生涯学習課より、有料であるとの連絡を受ける。

2008年12月25日
 同じく、12月27日の集会の告知原稿を仁摩町有線放送電話協会持ち込んだところ、
前述と同様に大田市秘書広報課より一部修正ならびに削除の具体的な指示があり、
これを認めない限り放送はできないと言明。
集会が明日に迫るため、やむなく了承のうえ放送。

このことに関して、大田市に文書での正式な釈明をもとめたところ、
該当する条例、規則等に反するとの回答を得ました。
この回答に関しては不明な部分が多いため、今後の大田市との交渉の中で明らかに
していきたいと考えます。


条例、規則は解釈の問題なので、何とでも取れると思うのですが、
要は、これが私たちに対する妨害行為と呼べないのか、ということなんですね。


大田市にしても、推進派の市議にしても、
こんな形で反対者が出るとは思ってもいなかったのかもしれません。
だって、「お上の決めたこと」に逆らうなんて、
宅野1500年の歴史で、恐らく初めてのことなんじゃないか、
という人もいるくらいですから。


宅野全271戸656人、狭しといえど、
署名用紙を持って一軒一軒説明して歩かれた方の苦労はいかばかりか。
それは、本当に頭の下がる思いです。
中には、こんな計画があることすら知らなかった人もあり、
ほとんどの人は、「もう決まってしまったこと。」と諦めていたようでした。

年末からわずか2週間あまり、
それでも、署名は今日1月9日現在で357も集まりました。

1月13日には、これまでに集まった署名を持って大田市長に会見を求めます。


まるで住民を小馬鹿にしたような、こんなやり方がまかり通っちゃいけないんだ。


プレスリリースのダウンロードはこちら。20090109_pressrelease.pdf

2009年1月 7日

第3回緊急集会を開きます。

「宅野の自然と生活環境を守る会」では、
2009年1月8日午後7時30分よりからしま会館(大田市仁摩町宅野)で
宅野住民およびこの問題に関心を持たれる方を対象とした緊急集会を開催します。


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仁摩町宅野は、全戸数273戸、住民662人(H19.12月現在)という
小さな町ですが、かつて石見銀山が栄えた頃には、
たたら製鉄も営まれ、北前舟による商いでたいへん賑わった町です。

また、信仰深い住民によって支えられた寺社が、この小さな町には5ヵ所もあります。
その宅野仏教会(会長:龍野清閑/龍善寺)においても、
今回のゴミ処分場建設計画は、宅野の将来に関わる重大な問題であると受け止め、
このたびの緊急集会で異例のコメントを発表いたします。


「宅野の自然と生活環境を守る会」緊急集会
とき:2009年1月8日(木) 19;30から
ばしょ:からしま会館(大田市仁摩町宅野)
主催:「宅野の自然と生活環境を守る会」 会長 山上光俊

以下、プレスリリースからの抜粋です。

不燃ゴミの新最終処分場建設については、2008年8月の時点で大田市は市議会の
特別委員会にて、最終候補地として「大田市仁摩町宅野」を選定しました。
しかしながら、大田市から地元住民への説明があったのは、それから3ヵ月後の11月8日
が第1回目。12月14日には第2回の説明会を開催するものの、住民が納得できるような
十分な説明もないまま、2009年度には現地への地質調査に入る予定で計画を進めようと
しています。
ゴミ処分場か稼動した際の環境への影響もさることながら、年間9600台ものゴミ運搬車が
宅野の生活道路を行き来することの生活への影響を、宅野住民には十分に知らせないまま、
市議会での候補地選定だけで計画を進めようとするのは、まったく住民を無視したやり方で
あるといわざるをえません。
行政の利便性だけを優先させ、環境汚染が危ぶまれる海や住宅密集地に近接した場所
(海から100m、人家から僅か300m)に、ゴミ処分場を建設することはあってはならない
ことです。

宅野の住民有志はこのことを重視し、2008年12月に「宅野の自然と生活環境を守る会
(会長:山上光俊)」を発足させ、ゴミ処分場建設に関する正確な情報提供と、大田市への
十分な説明を求めるための請願署名を集める活動をはじめました。

プレスリリースのダウンロードはこちら。20090106_pressrelease.pdf