「計画に疑問」署名357人 (H21.01.10 毎日新聞)
■平成21年1月10日 毎日新聞
「計画に疑問」署名357人
大田市のゴミ処分場
宅野仏教会は反対声明
大田市が同市仁摩町宅野の住宅密集地近くに建設を計画している
不燃ゴミ処分場を巡って、地元住民で作る「宅野の自然と生活環境
を守る会」(山上光俊代表)が集めている署名が9日、357人に達し
た。また、同地区の宅野仏教会(龍善寺など5寺)は、8日夜に開か
れた守る会の集会に参加、建設に反対を表明した。
守る会では「建設予定地が住宅密集地から300メートルしか離れて
いない」ことを重視。「住民への十分な説明」と「住民と地権者の完全
な同意が得られるまで計画を進めないこと」の2点を盛り込んだ市長
あての請願書を作成した。
昨年暮れから地区住民や県内地元出身者らの署名を集める活動を
開始。数字上の目標を、同地区住民667人の半数に設定していたが、
9日までの署名数が357人に達したため、13日に竹腰創一市長に
面会を求め手渡す。
一方、宅野仏教会(向西寺、龍善寺、玉泉寺、波啼寺、宝隆寺)は建
設反対声明を発表。「候補地が不適切」「性急で強引な進め方で住民
軽視」など5項目を挙げた。
龍善寺住職の龍野清閑さん(71)は「環境に対する考え方の投げかけ。
いま大変ということより、後にもっと大変なことがおこってくるということ
を考えよう。子々孫々に宅野のよさを守り継いでほしいという願いです。」
と呼びかけた。
市の計画では、年度内に地元の合意を得た上で、用地買収を開始。09
年度から設計や測量調査に入る。着工は10年度で、13年度からの稼動
を目指している。