「建設の白紙撤回を」 (H21.01.14 山陰中央新報)
■平成21年1月14日 山陰中央新報
大田の不燃物処理場
建設の白紙撤回を
住民団体
市長は情報公開の意向
大田市仁摩町宅野の住民で作る「宅野の自然と生活環境を守る会」
は十三日、同地区を建設候補地とした同市の新不燃物処理場建設
計画を白紙撤回するよう、竹腰創一市長に要請した。
同会の山上光俊代表(61)ら五人が大田町の大田市役所を訪問。選
定理由について市が説明責任を果たし、住民同意が得られるまで事
業を進めないよう求める請願署名が、住民六百五十六人に対し、十
二日現在で、住民と県内外の同地区出身者四百五十七人から寄せ
られた、と報告。計画を白紙撤回し、民意を踏まえながら再検討する
よう求めた。
山上代表は「住宅密集地から三百メートルの場所に大型ごみ処理施
設を造ってはいけない。われわれに計画が知らされないまま進められ
た」などと要請の理由を述べた。
これに対し、竹腰市長は「真剣に受け止め、誠心誠意、地元に説明し
ていきたい。計画を決めたが、事業化したわけではなく、情報公開条
例に基づき情報をしっかり公開する」と答えた。
同会は二十日までに文書で回答するように要請。市は十四日午後七
時半から同所のからしま会館で住民説明会を開く。