「宅野選定 納得いく説明を」 (H21.01.21 毎日新聞)
■平成21年1月21日 毎日新聞
大田市の不燃ごみ処分場建設用地
「宅野選定 納得いく説明を」
地元団体
市長に署名501人分提出
大田市が計画する不燃ゴミ処分場建設用地を巡って、「宅野の
自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)が20日、大田市の
竹腰創一市長に501人分の請願署名を提出した。
請願は、同市仁摩町宅野地区が用地に選定された経緯と理由
について納得のいく説明と、地元の完全な同意が得られるまで
計画を進めないことを求めている。守る会によると、署名数の内
訳は地元住民と出身者の合計が256人。残りが、親類などや環
境問題に関心を持つ市内や県内外の居住者という。
一方、大田市はこの日、先週開催した地元説明会の際、守る会
から出された不燃ゴミの内訳や搬入・分別の具体的作業など19
項目の再質問に文書で回答した。
竹腰市長は報道機関の質問に「性急には事を進めない。地元と
は時間をかけながら、誠心誠意説明していく」と答えた。また、守
る会が求めた宅野での計画の白紙撤回については「今のところ
考えていない」と述べた。
守る会事務局の西尾功さん(51)は「反対や疑問の声にきちんと
耳を傾けてほしい。私たちも反対するばかりではなく、ゴミそのも
のを出さない循環型社会がどうあるべきか真剣に考えている」と
話した。
同会では22日午後7時半から地元の「からしま会館」で、市の回
答を報告する。