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2009年2月 5日

宅野自治会が中立"宣言" (H21.02.05 毎日新聞)

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■平成21年2月5日 毎日新聞
大田市
不燃ゴミ処分場建設計画
宅野自治会が中立"宣言"

大田市が計画中の不燃ゴミ処分場建設を巡って、地元住民の反対
運動が起きている同市仁摩町宅野の宅野自治会(14区)は先月末
に開かれた自治会長会で「(問題に対し)自治会は中立の立場を取
る」と決め、市に伝えた。

計画の白紙撤回を求める「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上
光俊代表)は先月、501人の署名簿を添え竹腰創一市長に請願書
を提出。市議会の石原安明議長には、市民と学識経験者を交えた
「ごみ問題検討委員会」の設置などを求めた。

こうした市民運動の高まりを受け、地元自治会としては、問題に中
立とする立場を選ばざるを得なかったと見られる。守る会の山上代
表は「良識ある判断。自治会を窓口や受け皿にして、行政の考え方
を進めようとするやり方にストップがかかり、民意を問う切っ掛けが
生まれた」と評価した。

市は4日から、二つの自治区単位ごとに順次7回の説明会を始めた。
地元の合意形成について、市民生活部の白坏正道次長は「どうや
って集めるかは検討中」と話した。

幼稚なたくらみ

市が一方的に開催する説明会の初回が2月4日、宅野の大原
自治会館でありました。

事前に話し合ってください、という私たちの要望を無視したのは
それなりの理由があったからでした。
自治区単位で行うことで住民を分断し、市側のペースで強引に
住民を説得しようというたくらみがあったからです。

それは、反対意見の排除というかたちで行われました。


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冒頭に、守る会の住民に対し、地区の説明会だから地区外の人
は席を外せと、訳のわからないことを言い出したのでした。
守る会としては請願署名をとりまとめた責任もあるので同席した
い、ということで押し問答が続きました。

この中で市の冨田正治市民生活部長は、私たち住民に対し「邪
魔をするな」「出て行ってくれ」との暴言を吐くシーンもありました。

市の説明も反対の意見も聞きたいとする住民の声もありましたが、
市は「いいしのクリーンセンター」のPRビデオを流しただけで、質
疑も受け付けずに散会しました。

何という幼稚な対応であることか。あきれてものがいえない。

「これからもこんな説明会をやるつもりですか」という問いに、
蓮花副市長は、「いったん持ち帰らせてください」というばかり。


大田市は、何故まともに住民と話し合いができないのか。


住民の中には市に直接質問をしたいという方もおられます。反対
意見もあって当然です。
公平な話し合いを重ねるのであれば、自治区単位での会合もど
んどんやるべきでしょう。


しかし、最初から反対意見を排除したうえで、市が一方的に住民
を説得しようというたくらみは、まったく馬鹿げた猿知恵だとしかい
いようがありません。


本日、「再抗議文」を市長宛てに提出したところです。


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大田市新不燃物処分場建設計画説明会への再抗議文

 平成21年2月2日に「大田市不燃物処分場建設計画説明会への抗議文」を
大田市長宛てに届けました。
 地元住民への事前の相談がないままに、宅野を新不燃物処分場の最終候
補地としたことを問題とした請願署名であるのに、市はこれを意図的に曲解し、
あくまでも宅野に建設することを前提とした説明会を一方的に開こうとしてい
ます。これはまったく住民感情を無視した行為と言わざるをえません。

 また、大田市長宛ての抗議文であるのに、これに関しての回答が市長名で
なく、衛生処理場からのFAXであったこと。このことにも抗議します。

 去る2月4日の大原自治会館の説明会では、冨田市民生活部長から「宅野
の自然と生活環境を守る会」に対し、「妨害をするな」「出て行ってくれ」という
発言がありました。宅野住民の請願を取りまとめた住民グループとしては、市
が開催するすべての説明会に立ち会い意見を述べる責任があります。それに
対して、富田部長のこの暴言は聞き逃すことのできないものであり、富田部長
にはその場で謝罪を求めました。この発言に対し、監督責任のある市長の見
解をお聞かせ願います。

市の一方的な説明会の強行により、2月4日にはせっかくお集まりいただいた
住民の方々との話し合いはほとんどできない状態となりました。よって、今後の
現地での話し合いについては、必ず「宅野の自然と生活環境を守る会」との事
前協議のうえ、日程及び内容を改めて定め、行うよう、重ねて強く要望します。

下記、大田市としての回答を文書にてお願いします。


1 2月4日の冨田部長の発言に関しての市長の見解をお聞かせ願いたい

2 今後の現地での話し合いについては、必ず当会との事前協議を行うこと

3 住民の合意を得ずに、宅野地内での「測量調査、地質調査、生活環境影
  響評価調査、地権者説明等」を行わないこと。またこれらの予算計上を行
  わないこと


平成21年2月5日
大田市長 竹腰 創一 殿


宅野の自然と生活環境を守る会 代表 山上光俊


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きょうから新不燃物処分場の説明会 (H21.02.04 山陰中央新報)

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■平成21年2月4日 山陰中央新報
きょうから新不燃物
処分場の住民説明会

大田市が7会場で


大田市仁摩町宅野を候補地としたことに反対運動が起きている
新不燃物処分場建設計画について、同市は四日から十三日まで、
地区内七会館で住民説明会を開き、計画への理解を訴える。

計画をめぐって、住民でつくる「宅野の自然と生活環境を守る会」
が「施設が暮らしに悪影響を与える」「住民軽視で進められた」と
して白紙撤回を主張。市が住民に対する説明責任を果たし、住民
の同意が得られるまで事業を進めないよう求める五百一人分の
署名を集め一月二十日、竹腰創一市長に提出した。

住民説明会は、初回の会場が大原自治会館で、他の六回はから
しま会館。地区内に十四の自治会があり、二つの自治会ごとに開
く。同市市民生活部の白坏正道次長は「地元の同意を得ないと事
業を進められない。署名を重く受け止め誠心誠意説明したい」と
話す。

一方、宅野の自然と生活環境を守る会は二日、市が同会との協議
なしに説明会の開催を周知したことに対する抗議文を竹腰市長あ
てに提出した。