« 初回住民説明会が混乱 (H21.02.07 山陰中央新報) | メイン | 大田市が住民説明会 (読売新聞 H21.02.23) »

2009年2月 7日

大田市のおどろきの回答

090207_sotetsu.jpg


これはソテツの雌木の花ですね。オレンジの実がふくらんできています。


それはそれとして、

去る2月4日の大原自治会館の説明会で、大田市の冨田市民生活部長から
「宅野の自然と生活環境を守る会」に対し、「妨害をするな」「出て行ってくれ」
という発言がありました。
宅野住民の請願を取りまとめた住民グループとしては、市が開催するすべて
の説明会に立ち会い意見を述べる責任があります。

それに対して、富田部長のこの発言は耳を疑うようなものでした。


説明をするなと言っているのではなくて、住民として一緒に聞かせてもらうと
言っているだけなのに、なぜ「出て行ってくれ」と言われなくちゃいけないのか、
市が一方的に決めた自治区割りなのに、違う自治区に住む人の同席を拒む
ということに、どんな正当化された理由があるというのか。


これはあんまりだと思うので、監督責任のある竹腰市長の見解をもとめたの
ですが、帰ってきた回答が、


「・・・説明会の秩序を守るため、大原、久年自治会以外である貴会会員の退出
を求めましたが、退出されないので、やむなくの部長発言であったと認識して
おります。」ということでした。


何ですか? 説明会の秩序?


いろいろな意見を持つ人が話を聞いて、
それぞれの立場で質疑応答すればいい話ではないですか。
反対意見を持つ人を排除すれば秩序が保たれるという論理は、
どこかの独裁政権のように聞こえます。


それは、市にしてみれば、建設計画に反対する人の意見など聞きたくはない
のでしょう。しかし、だからといって、反対意見の人を排除して説明会を開く、
ということがいったい、市のやることでしょうか。

こんなことが、この民主主義の世の中に許されていいのか。
大田市には、本当にあきれてものが言えない。


みなさん、この竹腰市政のあり方をどう思われますか?


2007年に大田市の産業遺跡「石見銀山」が世界遺産に登録されました。

いったんは「登録延期」の勧告を受けたものの、「自然との共生」「環境への
配慮」を前面に押し出して訴えることで、紆余曲折の末に世界遺産認定を
受けたのでした。

世界遺産に登録された「石見銀山」。その始まりは博多の商人神屋寿禎が、
宅野の韓島沖から光る仙の山を発見したところから始まると言われます。

その韓島から目と鼻の先にある海岸べりの7ヘクタールもの敷地に、大田市
は今後30年間も不燃物を埋め立て続けるための巨大な施設を建設しようと
しています。
神屋寿禎が銀山を発見した韓島沖からも、その不燃物処理場の無粋な大屋
根が目立つはずです。


そのことを訴えても、
竹腰市長は「いや、見えないだろう。」と平気な顔で言われる。


また、建設予定地は古くからジンエモンと呼ばれ、神聖な場所とされていた
ところであり、「猛鬼遺跡」として須恵器などが出土されたりする場所でもあ
ります。

説明会で、住民からそのことを指摘する意見が出た時にも、
「いや、それは建設予定地からは外れたところだろう。」とはぐらかすような
言い方をされる。

「自然との共生」「環境への配慮」とは、いったい何を意味する言葉なのだろ
うか。大田市はその世界遺産の足元で、言葉とはうらはらな行為を平気で
やってのけようとしている。


こんなことが、本当に許されていいものでしょうか。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.caferoman.com/movable/mt-tb.cgi/490