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2009年3月16日

「意見集約 月内に協議」 (H21.03.16 山陰中央新報)

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■平成21年3月16日 山陰中央新報
新不燃物処分場建設計画
「意見集約 月内に協議」
大田・宅野の自治会長会
住民説明会で方針


大田市仁摩町宅野を候補地とした新不燃物処分場建設計画に
ついて、市は十五日、同地区で住民説明会を開いた。計画への
理解を求める市に対し、住民から賛否両論の意見が出され、宅
野地区自治会長会が月内に会合を開き、住民の意見を集約す
るかどうかを協議することになった。

説明会は十三回目で、過去最多の百二十二人が参加。初めて
出席した竹腰創一市長が「説明が不十分で今日に至ったことを
重ねておわびする」と謝罪した上、建設する際は生活環境や自然
に配慮し「全国に誇れる施設を造りたい」と訴えた。

住民からは「最初から建設ありきで、宅野で決まっていた。市の
やり方はおかしい」と選定のやり直しを求める意見が出た一方、
「一期工事を容認し、住民と市が手を携えて運営すべきだ」とい
う声もあった。

同自治会長会の藤間照治会長(65)は昨年末に住民の意見をま
とめた際、一部の自治会を除き、賛成百九十二戸、反対二十三
戸だったことを披露し、賛否をめぐり地区が二分する恐れから一月
に自治会として中立を確認した経過を報告。住民間の対立を避け
るため「最終的に住民投票で決着を」と主張した。

これに対し、住民から「宅野を代表するのは自治会長会しかない」
という意見が出され、竹腰市長が住民の意見集約を自治会長会
に要請する方向性を示した。

終了後、藤間会長は「住民が納得するには住民投票がいいと思う
が、自治会長の任期の三月末までに再度、自治会長会で協議する」
と述べた。


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昨年末にまとめられた自治会長会の賛否は、住民に公平に集約された
ものではありません。その時点では、この建設計画を知らない住民もた
くさんいました。もちろん住民に賛否を取らなかった自治区もあります。
世帯単位では、異なる意見を持つ家族もあり、とても住民一人ひとりの
意見は反映されていません。

自治会長会は、地区の世話焼きこそすれ、こうした重大な問題の賛否
を取りまとめる機関ではないはずです。

自治会長からも「こんな問題のとりまとめをなぜ自治会長会がしなけれ
ばならないのか」という発言もありました。

しかし、それでもなお、市長自らが住民合意のとりまとめを自治会長会
に強要するとはどうしたことか。

何としても計画どおりに、宅野へのゴミ処分場を建設せんがために、市
は躍起になって、住民合意を得ようとしています。

大田市とは、これほどにレベルの低い行政なのだ。


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