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2009年5月21日

調査や個別交渉を拒否(H21.05.21 毎日新聞)

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■平成21年5月21日 毎日新聞
大田市不燃ごみ処分場建設問題
調査や個別交渉を拒否
地権者、市長に申し入れ書

大田市が同市仁摩町宅野で建設を進めている不燃ごみ処分場問題で、
計画に反対する予定地の地権者5人が20日、調査のための立ち入りや
個別交渉を拒否する旨を市に通告した。
同計画では、設計・調査委託費の補正予算案が12日の臨時市議会で可
決されたが、地権者44人への戸別あいさつは直前の7日からで、反対地
権者たちは「計画ありきの一方的で強引なやり方だ」と抗議。所有地に「測
量調査お断り」と書いたのぼりを立てた。


この日は地権者のうち2人が、計画の白紙撤回を求める「宅野の自然と生
活環境を守る会」のメンバーと市役所を訪れ、竹腰創一市長に申し入れ書
を手渡した。申し入れ書では、私有地への立ち入りと個別交渉を市が行わ
ないよう求めた。交渉の窓口を今後、「守る会」に一本化する旨も伝えた。

竹腰市長は「(候補地選定後に開いた)住民説明会で説明している。市民
生活に必要な施設として地権者に理解していただくしかない」と語ったが、
地権者の一人、三島諄子さん(75)は「戦後食料難の時代には作物を植え
て命をつないだ貴重な土地に思い入れを持つ人は多い。住民意思を諮る
場は無く、一方的過ぎる」と反発している。

個別の測量調査拒否(H21.05.21 山陰中央新報)

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■平成21年5月21日 山陰中央新報
大田の処分場建設
個別の測量調査拒否
反対地権者
市長に申し入れ


大田市仁摩町宅野を候補地とした同市の新不燃物処分場建設計画で、
同計画に反対する建設候補地の地権者の有志が二十日、竹腰創一市長
に、測量調査などで無断に私有地内に立ち入らないことなどを求める申し
入れ書を提出した。竹腰市長は「地権者には今後も理解を求めたい」とし
た。

同計画に反対する地権者有志二人と、計画の白紙撤回を求める住民団体
「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)のメンバー三人が市役
所を訪れ、地権者代表が、個別の協力依頼などの交渉を拒否する内容を
盛り込んだ反対地権者五人の署名入り申し入れ書を竹腰市長に手渡した。

竹腰市長は「申し入れ書は受け取るが、誠心誠意説明し、地権者にも協力
を求めたい」とした。

反対地権者の一人、主婦の三島諄子さん(75)は、きちんとした地権者説明
もないままの事業進行としたうえで、「市の対応には心がないことを強く感じ
る」と話した。

反対地権者五人はそれぞれの私有地内に「測量調査お断り」ののぼりを立て
ており、今後は個別交渉を拒否し、同会を窓口にしての協議のみに対応する
考え。

「強引な行政手法」(H21.05.21 中国新聞)

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■平成21年5月21日 中国新聞
ごみ処分場
「強引な行政手法」
大田の守る会
測量調査を拒否

大田市仁摩町宅野への不燃ごみ処分場建設計画をめぐり、反対する
一部の地権者が二十日、市に対し戸別訪問や測量調査を拒否する申
し入れをした。

地権者約四十人のうち五人が申し入れ書に署名。市職員や業者らが
測量や地質調査で所有地に立ち入ったり、地権者や親類らに個別に
協力依頼したりしないよう求めた。地権者二人や「宅野の自然と生活
環境を守る会」の山上光俊代表らが市長室を訪れ、竹腰創一市長に
申し入れ書を手渡した。

席上、地権者らは市から説明を受けないまま、十二日の市議会で調査
費の予算案が可決された経緯を「強引な行政手法」と批判。竹腰市長
は「施設の性格上、地元(自治会)の同意を得た上で地権者に協力を
お願いするのが順序だと考えた」と理解を求めた。

「処分場の予定地 立ち入らないで」(H21.05.21 読売新聞)

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■平成21年5月21日 読売新聞
「処分場の予定地 立ち入らないで」
大田市に一部住民


大田市が計画した同市仁摩町宅野の不燃性ごみ処分場建設で、反対
する地元住民団体「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)
のメンバー4人と地権者2人が20日、大田市役所を訪れ、測量調査など
で無断で私有地に入らないよう申し入れた。

大田市は、12日の臨時議会で、測量調査など建設に向けた約1億1400
万円の一般会計補正予算案を提案、可決された。最大約7ヘクタールの
敷地の確保が目標で、予定地の山林などの地権者は40人という。

応対した竹腰創一市長は「地権者の方には、何とかご理解、ご協力を願
うしかない」と述べた。

処分場撤回を申入れ(H21.05.21 朝日新聞)

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■平成21年5月21日 朝日新聞

大田市が同市仁摩町宅野に不燃ごみ(一般廃棄物)処分場の建設を計画して
いる問題で、白紙撤回を求める予定地の地権者が20日、市役所で竹腰創一
大田市長に申入書を手渡した。
地権者5人の連名で、測量調査などのため無断で所有地に入らない▽地権者
やその親類に協力を頼まない ----- ことを求めた。

市役所を訪れた地権者2人らは「地権者への説明が最後になったのは手順と
しておかしい」と訴えた。竹腰市長は「地元の了解を得てから地権者に理解を
求めるのが順序だ」と反論する一方、「地権者の了解がなければ事業は進め
られない。理解を求めて引き続きお願いするしかない」と話した。

2009年5月20日

竹腰創一大田市長への申入れ

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建設予定地とされる地権者には、これまで市からは個別の説明がまったくありません
でした。

土地を提供する地権者にひと言の断りもないまま、一方的に建設に向けての予算が
可決され、計画が決まってから地権者に土地の売り渡しを強要するという進め方は、
どう考えても一般常識からはずれた行為であり、住民を無視した行政の暴力と呼ば
ざるをえません。

また、候補地選定の際に「宅野が最有力候補である」とされた大きな理由が総事業
費約26億円で最も安価であるという財政面での数字であったにもかかわらず、臨時
議会で最終的に可決された数字は37億円と桁違いに増額されていました。

これではそもそも「宅野が最有力候補である」理由がなくなるにもかかわらず、当初
の計画を強引に押し通す大田市への不信感は拭い去ることができません。
また、その増額の理由も、部材の単価アップである、というようないい加減なことで誤
魔化そうとする、そんなことが世の中に通用するものでしょうか。

地権者の方々も、宅野のためなら、住民のためなら、という気持ちはありました。
戦後の食糧危機の折には、多くの宅野の住民がこの地の耕作物で飢えをしのいだ
という記憶や歴史が残っています。
そうした先祖代々の思いがつまった土地を、
大田市は有無を言わさず奪い取ろうとしているのです。

地権者が同意せざるをえない状況にまで無理やり持ち込み、
その圧力で強引に用地提供を促す、そうしたひどいやり方をしました。
今日も竹腰創一大田市長と会談した折に、
「きちんと手続きを踏んできました。どこがおかしいのですか」と真顔で言われました。
それが、竹腰創一大田市行政の姿勢なのです。


今後、市職員や市の委託した業者は、
用地買収のために、手段を選ばずに地権者を追い立ててくることでしょう。
地権者も高齢であり、その家族もこの問題による精神的苦痛で、
既に体調を崩される方もでてきています。
個人の力はそんな強圧にはとても耐えられません。

だから、立場の弱い地権者個人に、これ以上横暴なことはしないでほしいと、
竹腰創一大田市長ならびに、冨田正治市民生活部部長、楫智男建設部部長に対して、
下記の申入れをしました。


<申入れ事項>

1 「新不燃物処分場整備事業」に係る「測量調査・地質調査・生活環境影響評価調
  査」等において、市職員または市が委託した業者等が地権者に無断で私有地に
  立ち入らないこと。

2 「新不燃物処分場整備事業」に関する用件で、市職員、市議または市の委託した
  業者等が各地権者やその親類縁者に、いかなる連絡手段においても協力を依頼
  したり、家宅訪問したりしないこと。


なお、上記申入れにかかわらず、これを無視するような行為により、各地権者やその
親類縁者が、物理的、精神的苦痛をこうむった場合、法的な対抗手段をとることを警
告いたします。


~~~~~~~~~~~~~~***~~~~~~~~~~~~~~


この申入れ事項に対する「受諾書」に、署名・押印をいただけるよう、市長ならびに同
席部長に求めました。
その場では署名・押印をいただけなかったので、明日(21日)受け取ることにしました。
 
 
 
 
 
以下、今日の顛末です。

「20日の午後1時に市長室で」ということで、地権者と守る会のメンバーが
市長に申入れに行くことは、前日に秘書を通してアポを取っていました。

市長室に着くと、大田の記者クラブ6社と山陰中央テレビのカメラが待機し
ておられました。

約束の時間になると、秘書が出てきて、「報道関係の方は入室しないでく
ださい」とのこと。
そんな馬鹿な話はない、ということで、私たちもマスコミの方々も憤慨して、
押し問答が10分ばかり続きました。

その後、やむなく「許可します」ということで入室。
「当たり前だ!」という記者たちの声。

市長室に入室すると、今日は地権者の方だけに会うつもりで、守る会とは
話すつもりはない、と市長が切り出す始末。
こちらは、地権者と守る会のメンバーが出向くことは、アポを取るときにき
ちんと伝えているのに、「そんなことは聞いていない」と頑張る市長。

「じゃ、何故守る会が同席してはいけないのか」と聞くと、「守る会とは話す
ことはない」と。
それが市長の言う言葉かと耳を疑う。

その後、地権者の方が「申入書」を読んで、市長に手渡しますが、写真にあ
るとおり、その間、地権者は立っているのに、市長以下、部長もみな肘掛イ
スにふんどりかえったままで、苦虫をつぶしたような面持ち。

その後、地権者の方とのやりとりもありましたが、市側は、一貫して「手続き
を踏んでやってきており、自治会町会の同意書ももらっているので、地権者
の方にもご協力いただきたい」という形式的な発言ばかり。

「住民の同意は得られていません。こうして地権者も反対しています。」
と何度繰り返しても、市長以下、まるで聞く耳を持ちません。
 
 
 
 
今日、上記の申入れをしましたので、今後、大田市または市が委託した業者
や知人を装った第三者が、この件で地権者個人やその家族、また親類縁者
に、不当な圧力をかけてきた場合には、直ちに公然とした証拠となるような連
絡・監視体制を敷き、地権者に精神的負担がかかることのないよう、注意深く
見守っていきたいと思います。

2009年5月13日

説明不足 不信感を増幅(H21.05.13 中国新聞)

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■平成21年5月13日 中国新聞
宅野のごみ処分場建設
補正予算案を可決
大田市議会

大田市議会は12日、臨時会を開き、仁摩町宅野への不燃ごみ処分場
建設に向けた測量調査などの補正予算案を全会一致で可決した。白紙
撤回の運動や地権者の反対もあり、市が目指す2010年度着工、13年
度供用開始までには曲折も予想される。

市は当初予算への計上を見送っていたが、3月末に宅野地区自治会町
会が同意書を提出したため「地元合意を得られた」として、予算化に踏み
切った。

可決した本年度の測量調査や基本設計などの事業費は約1億1千400万
円。12年度までの造成・建設費など総事業費は計37億円で、下水道接続
などの費用を見込んでいなかった従来の想定より約11億円増えた。

白紙撤回や第三者機関による候補地再選定を求める「宅野の自然と生活
環境を守る会」の山上光俊代表は「住民の意見集約に基づかない自治会
長会の同意書を盾にした非民主主義的なやり方だ」と批判。今後も測量調
査阻止などの運動を続けるという。

説明不足 不信感を増幅

<解説>
大田市は、自治会町会の同意とこの日の予算可決で、形式的には処分場
建設に向けた民意の賛同を得た。だが、説明不足は明らかだ。

地権者50人への戸別あいさつは7日に始めたばかりで、まだ4割どまり。昨
秋からの一般住民向け説明会も、市議会特別委や市が候補地を宅野に絞
った後の開催で、不信感を生む原因となった。

総事業費が約11億円膨らむことも、市議会はこの日の議案で初めて知った。
特別委の候補地選定時には、宅野は5カ所中で最少の26億1千万円だった。
選定の前提が覆ったにもかかわらず、議会も追及が甘かった。

来秋にも市内3カ所の処分場が満杯になり、代替施設の整備が急務という事
情は分かる。だが、説明不足のまま事業を進めては反対する地権者は心証
を害するばかりだ。建設が長引けば、膨らむコストは結局、市民にはね返る。

ゴミ処分場調査など予算案可決(H21.05.13 毎日新聞)

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■平成21年5月13日 毎日新聞
ゴミ処分場調査など予算案可決
大田市議会


大田市議会は12日、臨時議会を開き、市が同市仁摩町宅野に計画
している不燃ゴミ処分場の設計・調査委託費など1億1456万3000円
の今年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。

この事業は、現在の不燃ゴミ処分場が来年度に満杯になるため、市が
同地区北東部の約5ヘクタールに計画。第1期工事を12年度までに終
了、13年度からの稼動を目指している。1期分の埋め立て予定量は、
15年間で5万立方メートル。

計画を巡っては、宅野地区14自治会の会長会が建設の「同意書」を
市に提出する一方、地権者をメンバーに含む「宅野の自然と生活環境
を守る会」(山上光俊代表)が白紙撤回を求めている。議会を傍聴して
いた「守る会」の山上代表は「地元住民一人一人の意見を表明する場
などこれまで一度もなかった。議会は地元住民の声を本当に確認した
上で可決したのか」と憤りをあらわにしていた。

予算1.1億円可決(H21.05.13 朝日新聞)

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■平成21年5月13日 朝日新聞
予算1.1億円可決
大田・ごみ処分場
調査・アセス費など


大田市は12日、同市仁摩町宅野に建設を予定している不燃ごみ
(一般廃棄物)処分場の測量・地質調査や環境アセスメント、基本
設計などの委託費1億1500万円を盛り込んだ09年度一般会計補
正予算案を臨時市議会に提案、全会一致で可決された。

市は「地元の合意が得られていない」と当初予算案への計上を見
送ったが、地元の自治会長会が3月末、建設を容認する同意書を
市に提出。竹腰創一市長は本会議前の全員協議会で「住民自治
の基本単位である自治会の判断を重く受け止め、事業を進めたい」
と説明した。

住宅地から近すぎるなどとして計画の白紙撤回を求める「宅野の
自然と生活環境を守る会」の山上光俊代表は、本会議を傍聴し、
「同意書は住民一人ひとりが意見を表明する機会がないまま作ら
れ、住民の意思を反映しているとは言えない。測量などの調査は
拒否する」と話した。

市の計画によると、2期30年間の不燃ごみを処分するため最大7
ヘクタールの山林を買収。前期15年分として約5万立方メートルの
コンクリート製プール型埋め立て場や水処理施設を建設する。
設計や用地買収を10年度に終えて11年度に着工、13年4月から
の供用開始をめざす。総事業費は37億円。

市によると、市内の家庭などから出る一般廃棄物は年間約1万2千
トン(07年度)。このうち約2千トンが割れガラスやがれきなどの不燃
ごみで、市内の静間町、温泉津町湯里、仁摩町仁万の3カ所の処分
場に埋め立てている。市は早ければ10年秋にも満杯になると試算し、
新処分場の建設を07年8月から検討。市内5カ所の候補地を市議会
の新不燃物処分場用地選定検討特別委員会に諮り、昨年9月、委員
会が選んだ宅野地区を最終候補地に決めた。昨年11月から今年3月
まで、自治会など地元住民への説明会を16回開いた。

処分場整備を可決(H21.05.13 山陰中央新報)

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■平成21年5月13日 山陰中央新報
大田市議会
処分場整備費を可決
来月に地元説明会検討


大田市議会は12日、臨時議会を開き、同市仁摩町宅野を候補地とする
市の新不燃物処分場建設計画の整備事業費を含む2009年一般会計
補正予算案など5議案を可決し閉会した。今度は地権者らへの説明会
を経て、現地での測量調査などが始まる予定。

市は、建設予定地の地元自治会長会などからの同意書の提出を受け、
計画を進めるための測量調査などの予算案と説明。竹腰創一市長は
「処分場は屋根付きで密閉性が高く、自然や生活環境への配慮もして
おり、整備計画を進めていく」と事業推進の方針を示した。

議員からは、同事業費の4カ年にわたる総事業費が当初、市が示して
いた予定額より11億円増の約37億円になっていることなどへの質問が
出たが、同予算案は議長を除く市議21人の全会一致で可決した。

市は6月中に、地元住民と地権者をそれぞれ対象とする説明会を開くこ
とを検討している。

傍聴した同計画の白紙撤回を求める住民団体「宅野の自然と生活環境
を守る会」の山上光俊代表は「地元住民の同意を再度確認してから議決
してもらいたかった」とし、今後は測量調査の反対などを訴えていく考え
を示した。

全会一致で可決(H21.05.13 読売新聞)

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■平成21年5月13日 読売新聞
ごみ処分場 補正予算案
全会一致で可決
大田市議会


大田市が同市仁摩町宅野に計画する不燃性ごみ処分場の
測量調査費など約1億1400万円の一般会計補正予算案が
12日、大田市議会の臨時会議で全会一致で可決された。
一部住民から反対の声が出ているのに対し、竹腰創一市長
は市議会全員協議会で、宅野地区の14自治会でつくる自治
会長会から同意書が提出されたことに触れて「自治会長会
の判断は住民合意とみて良いと思う」と建設に理解を求めた。

可決されたのは、測量や地質調査、生活環境影響評価など
の業務委託費。計画では、2011年度から造成工事に着手し、
13年度の供用開始を目指す。埋め立て容量は5万立法メー
トルで、屋根付きとする。

一方、市が昨年6月に示した概算工事費は約26億円だった
が、この日の説明では総事業費は約37億円と見込んだ。市
民生活部の冨田正治部長は「地元の不安を払拭するため、
(土壌汚染を防ぐ)防水シートを最高水準のものにしたり、部
材の単価が上がったことや下水道整備などのため」と述べた。

傍聴に訪れた反対する地元住民グループ「宅野の自然と生
活環境を守る会」の山上光俊代表は「一人一人の住民が自
分の意見を表明する場がなかった。同意書も住民の合意形
成とは言えない」と言い、今後は、地権者らと協力して引き
続き反対する姿勢を示していくという。

2009年5月12日

予算案の否決を要請(H21.05.12 中国新聞)

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■平成21年5月12日 中国新聞
ごみ処分場建設
予算案の否決を要請
大田市の守る会
市、きょう議会提出


大田市仁摩町宅野への不燃ごみ処分場建設計画をめぐり、市は
測量調査関連の補正予算案を12日の市議会臨時議会に提案す
る。白紙撤回を求める「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光
俊代表)は11日、石原安明議長に予算案を可決しないよう申し入
れた。

貴船準一副代表らが市議会を訪ね、陳情書を手渡した。宅野地区
の自治会長会が3月末に市に提出した同意書は住民全体の意思
を反映していないとして、予算の否決や第三者機関を設置し対話
を継続することを求めた。石原議長は「議会としては自治会長会の
同意を重く受け止めている」と述べた。

守る会は、竹腰創一市長と全市議にも同様の請願書、要望書を8
日に送付している。

予算案否決求め 市議会に陳情書(H21.05.12 山陰中央新報) 

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■平成21年5月12日 山陰中央新報
処分場整備費提出へ
大田市 基本設計など1億円

大田市は、同市仁摩町宅野を候補地とする市の新不燃物処分場
建設計画の本年度整備事業費を含む2009年度一般会計補正予
算案など5議案を12日に開かれる臨時議会に提出する。

補正予算案の内容は、同処分場の測量調査や建設基本設計など
の新不燃物処分場整備事業費で焼く1億1456万円。

同計画は10年度に着工し、13年度に供用開始。埋め立て期間を
1期15年とし、埋め立て容量は約5万立方メートル。処分地として
2期分の用地を合わせて約7万平方メートルを確保する予定。屋
根付きの被覆処分場を検討している。総事業費は約37億円。
同市市民生活部では、建設予定地の地元自治会長会や予定地
に接する沿岸域に漁業権があるJFしまねの地元2支所などの同
意書の提出を受けたことなどから、事業を進めるため、測量調査
などの予算案を提出するとしている。


予算案否決求め 市議会に陳情書
住民団体が提出

大田市の新不燃物処分場建設計画の白紙撤回を求める住民団体
「宅野の自然と生活環境を守る会」(山上光俊代表)は11日、住民
の同意なしに、同計画関連事業の予算案を可決しないことなどを
求める陳情書を、同市議会の石原安明議長に提出した。

同会は1月にも、同議会に、同計画を中止して住民と学識経験者を
交えた検討委員会を設け、場所の選定を見直す要望書を提出して
おり、今回提出した陳情書と同じ内容の請願書を8日、竹腰創一市
長と全市議23人に郵送している。

同会の貴船準一副代表らが同市議会事務局を訪れ、陳情書を石原
議長に手渡し、3月末に地元の自治会長会が市に提出した同意書
について「同意書は住民の総意を反映していないことを知ってもらい
たい」と説明。

石原議長は「臨時議会で陳情書の提出があったことを説明したい。
議会としては同意書を重く受け止めている」とした。

ゴミ処分場建設 補正予算提案へ(H21.0512 読売新聞)

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■平成21年5月12日 読売新聞
ゴミ処分場建設 補正予算提案へ
大田市


大田市が計画した同市仁摩町宅野の不燃性ごみ処分場建設
計画で、市は、12日の臨時議会に、測量調査など着工に向け
た約1億1400万円の2009年度一般会計補正予算案を提案す
る。

一方、反対する地元住民グループ「宅野の自然と生活環境を守
る会」の貴船準一副代表ら3人が11日、同市議会の石原安明議
長に、予算案を可決しないよう求める陳情書を提出した。

市が提案するのは、測量調査や地質調査、基本設計などの業務
委託費で、即日採決される見通し。3月末に、宅野地区の14自治
会でつくる自治会長会が、計画の同意書を市に提出したことを受
けて予算化を決めた。

一方、守る会が提出した陳情書では、同意書は住民全体の意思
が反映されていないと反論。同会は既に、予算計上しないことを
求めた請願書を竹腰創一市長に送ったという。

陳情を受けた石原議長は「自治会長会の同意書を重く受け止め
ている」と答えるにとどまった。

予算可決しないで(H21.0512 毎日新聞)

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■平成21年5月12日 毎日新聞
大田・ゴミ処分場建設
予算可決しないで
地元住民が市議会に陳情


大田市仁摩町宅野に建設が予定されている新不燃ごみ処分場
について、同市は測量や設計委託、環境影響評価調査などを今
年度の予算化、1億456万3000円の一般会計予算案として12日
開会の臨時市議会に提案する。これに先立ち、11日、計画の白
紙撤回を求める地元住民で作る「宅野の自然と生活環境を守る
会」(山上光俊代表)のメンバーが市議会を訪れ、石原安明議長
に、住民合意無しに予算を可決しないよう陳情した。

処分場建設事業は09~12年度の4カ年で、総事業費は37億
439万円。今年度予算案では、測量・地質調査や環境影響評価
調査、設計などの業務委託費を盛り込んでいる。財源は▽財政
調整資金からの繰り入れ3387万6000円▽国・県支出金3818万
7000円▽市債4250万円。

一方、「守る会」のメンバー3人は、石原議長、林仁副議長と面談
し陳情書を手渡した。貴船準一副代表は「宅野の自治会長会か
ら出された同意書は住民の意見を反映していない」と強調。石原
議長は「可否は各議員の判断に任せるしかない」と答えた。

2009年5月11日

市議会議長との会談

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5月の臨時議会が12日の午後1時から開かれます。
大田市は、このタイミングで補正予算案を議会に提出するつもりです。
大田市は、いよいよゴミ処分場建設を進めるためのアクションを取り始めました。

以下が、今回市議会議長に手渡した陳情書の全文です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

平成21年1月20日に提出した501人の請願署名には、地元住民への説明が
ないままに宅野が最終候補地となったことについて、「住民への充分な説明
の期間と機会を設けること」「住民と全地権者の完全な同意が得られるまで
この計画を進めないこと」の2点が記されていました。

これに対し大田市が追加で行った説明会の内容は、あくまで宅野への建設
ありきの計画説明と施設の安全性の強調に終始するものでした。これでは、
経緯を知らされずに最終候補地となった宅野住民にはまったく納得ができ
ません。

さらに、平成21年3月15日に、市長が初めて出席された最後の説明会にお
いて、市長は閉会のあいさつで「方針決定に際し、自治会長会にお願いする
方向でいかがか」との発言までありました。当日はあくまで「新不燃物処分場
建設計画説明会」であり、住民の約18%の参加しかなく、この建設計画に関
する住民合意の方針決定を図る場ではありませんでした。

しかし、新聞報道によると、この発言を受けるかたちで、3月20日に住民には
知らされないままに宅野の自治会長会が開催され、そこでの採決で出席者十
四人が賛成したことを藤間照治自治会長が市に報告。さらに29日、計画への
「同意書」ならびに「要望書」が市に提出されたとあります。このことは宅野住民
の合意に基づいていないばかりか、その内容や文書が提出されたこと自体、
宅野住民にはまったく知らされておりません。


また、5月7日には、白坏市民生活部次長、槇坂衛生処理場長の2名が地権者
の自宅を訪問し、「これはもう決まったことである」と事実とは異なる発言をし、
計画推進に協力するよう依頼するなど、住民に不当な圧力をかける執行部の
暴挙は目にあまるものがあります。

このような経緯による非公開の自治会長会で作成された同意書には、個々の
住民の意思が反映されていないのは明白であり、これをもって住民合意と呼べ
るものでは決してありません。

5月の臨時議会には当計画に関する補正予算案が提出される予定であります
が、大田市議会におかれましては、このような状況下で、執行部の一方的な判
断により、住民を無視した計画が強引に進められることのないよう、下記事項を
強く要望いたします。

     記

1 住民合意が得られていない宅野地内での「測量調査、地質調査、生活環境
  影響評価調査、地権者説明等」を行わないこと。
  また同事業化に関する補正予算案を可決しないこと。
2 新不燃物処分場建設計画に関して、住民および学識経験者をまじえた第三
  者の「ごみ問題検討委員会(仮称)」を発足させ、今後の対話を重ねること。

平成21年5月9日
大田市議会議長 石原安明 殿

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この文書にもとづいて議長と会談いたしました。
しかし残念ながら石原議長の見解としては、自治会長会の「同意書」を重く受け
止める、ということしかありませんでした。

その「同意書」はほとんどの住民があずかり知らないところで提出されたもので
あり、無効であるということを伝えるための陳情であるのに、その「同意書」を重
く受け止めるということしか言えない議会であれば、何をかいわんやです。

住民の意向を無視して、何としても計画通りにゴミ処分場建設を進めようとする
大田市。そんな執行部の暴走を追認することしかできない議会。

大田市は、こういった市民軽視の行政手法が大手を振ってまかりとおるところで
す。そんな行政しか持てない大田市民とはいったい何でしょう。本当に情けない
気持ちになります。

今日、市庁舎の玄関にある人口掲示には、大田市の総人口40,036名とありまし
た。たぶん、このままでは4万人の大台を切る日も近いでしょう。
住民が誇りを持って住める町になってもらいたいと願いますが、こんな悪政がま
かりとおるようでは、人はますます大田市から流出していくばかりでしょう。

そうならないためにも、大田市行政の問題点を今後も徹底的に問い詰めていき
たいと考えています。