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2009年5月11日

市議会議長との会談

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5月の臨時議会が12日の午後1時から開かれます。
大田市は、このタイミングで補正予算案を議会に提出するつもりです。
大田市は、いよいよゴミ処分場建設を進めるためのアクションを取り始めました。

以下が、今回市議会議長に手渡した陳情書の全文です。


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平成21年1月20日に提出した501人の請願署名には、地元住民への説明が
ないままに宅野が最終候補地となったことについて、「住民への充分な説明
の期間と機会を設けること」「住民と全地権者の完全な同意が得られるまで
この計画を進めないこと」の2点が記されていました。

これに対し大田市が追加で行った説明会の内容は、あくまで宅野への建設
ありきの計画説明と施設の安全性の強調に終始するものでした。これでは、
経緯を知らされずに最終候補地となった宅野住民にはまったく納得ができ
ません。

さらに、平成21年3月15日に、市長が初めて出席された最後の説明会にお
いて、市長は閉会のあいさつで「方針決定に際し、自治会長会にお願いする
方向でいかがか」との発言までありました。当日はあくまで「新不燃物処分場
建設計画説明会」であり、住民の約18%の参加しかなく、この建設計画に関
する住民合意の方針決定を図る場ではありませんでした。

しかし、新聞報道によると、この発言を受けるかたちで、3月20日に住民には
知らされないままに宅野の自治会長会が開催され、そこでの採決で出席者十
四人が賛成したことを藤間照治自治会長が市に報告。さらに29日、計画への
「同意書」ならびに「要望書」が市に提出されたとあります。このことは宅野住民
の合意に基づいていないばかりか、その内容や文書が提出されたこと自体、
宅野住民にはまったく知らされておりません。


また、5月7日には、白坏市民生活部次長、槇坂衛生処理場長の2名が地権者
の自宅を訪問し、「これはもう決まったことである」と事実とは異なる発言をし、
計画推進に協力するよう依頼するなど、住民に不当な圧力をかける執行部の
暴挙は目にあまるものがあります。

このような経緯による非公開の自治会長会で作成された同意書には、個々の
住民の意思が反映されていないのは明白であり、これをもって住民合意と呼べ
るものでは決してありません。

5月の臨時議会には当計画に関する補正予算案が提出される予定であります
が、大田市議会におかれましては、このような状況下で、執行部の一方的な判
断により、住民を無視した計画が強引に進められることのないよう、下記事項を
強く要望いたします。

     記

1 住民合意が得られていない宅野地内での「測量調査、地質調査、生活環境
  影響評価調査、地権者説明等」を行わないこと。
  また同事業化に関する補正予算案を可決しないこと。
2 新不燃物処分場建設計画に関して、住民および学識経験者をまじえた第三
  者の「ごみ問題検討委員会(仮称)」を発足させ、今後の対話を重ねること。

平成21年5月9日
大田市議会議長 石原安明 殿

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この文書にもとづいて議長と会談いたしました。
しかし残念ながら石原議長の見解としては、自治会長会の「同意書」を重く受け
止める、ということしかありませんでした。

その「同意書」はほとんどの住民があずかり知らないところで提出されたもので
あり、無効であるということを伝えるための陳情であるのに、その「同意書」を重
く受け止めるということしか言えない議会であれば、何をかいわんやです。

住民の意向を無視して、何としても計画通りにゴミ処分場建設を進めようとする
大田市。そんな執行部の暴走を追認することしかできない議会。

大田市は、こういった市民軽視の行政手法が大手を振ってまかりとおるところで
す。そんな行政しか持てない大田市民とはいったい何でしょう。本当に情けない
気持ちになります。

今日、市庁舎の玄関にある人口掲示には、大田市の総人口40,036名とありまし
た。たぶん、このままでは4万人の大台を切る日も近いでしょう。
住民が誇りを持って住める町になってもらいたいと願いますが、こんな悪政がま
かりとおるようでは、人はますます大田市から流出していくばかりでしょう。

そうならないためにも、大田市行政の問題点を今後も徹底的に問い詰めていき
たいと考えています。

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