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2009年10月14日

市長交代。市民や地域の声が反映される市政に!

温泉川氏が出馬表明 (H21.10.14 山陰中央新報)

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■平成21年10月11日 山陰中央新報
温泉川氏が出馬表明
大田市長選


任期満了に伴い、18日に告示される大田市長選に、同市温泉津町出身で、神
奈川県湯河原町で金属加工会社を経営する温泉川孝氏(68)が10日、温泉津
町内で会見し、無所属での立候補を正式に表明した。
現在の市政運営の手法に疑問があるとして、観光振興や農業振興の再構築な
どを目標に掲げた。
会見した温泉川氏は出馬動機として、無投票の回避に加え、「今の市政の手法
は権力至上主義的で市民や地域の声が反映されていない」とした。公約として、
地域活性化のため、市名称の「石見銀山市」への変更や無農薬野菜の特産品
化、都会地での観光PR強化などを検討していると説明。

同市仁摩町宅野で進む市の不燃物処分場建設計画については、解決に向けて、
反対する住民団体との協議の場を持ちたいとした。

今後は、地元の同級生や知人らを軸に、支持拡大に努めるという。
同氏は江津工高、日大法学部を卒業、木材会社勤務を経て、1977年に建設会
社を設立。2003年に、神奈川県湯河原町長選に無所属で立候補している。
同市長選では、自民党の地元支部の推薦を受けた現職の竹腰創一氏(59)=
無所属、1期=が、既に出馬を表明している。


 


まずは、温泉川氏の勇気をたたえたい。

ケーブルテレビしかり、不燃物処分場しかり、
市民の同意を得ずに、巨額な事業を次々に立ち上げてはごり押しする、傍若無人
な竹腰市政のやり方には、多くの市民が不満と憤りを抱えています。

先日の衆院選では国民から「NO!」の判定を受けた自民党。しかし現職は未だに
その自民党の旗印を掲げ再選を目指しているのです。
その時代錯誤な振る舞いを苦々しく思いながらも、対抗する候補者の擁立に立ち
上がれない市民にとっては、今回の温泉川氏の立候補は、まさにそうした無力感
を、拭い去ってくれるような出来事です。

18日の告示を控えた突然の出馬表明は、いかにも唐突な印象を受けるかもしれ
ませんが、選挙参謀も支持団体もないままに「何としても無投票だけは回避したい」
と、家族の合意だけで立ちあがった温泉川氏の決意は、実に潔いものです。

大田市に今必要なのは、そうしたクリーンな決意と改革への実行力です。

地縁・血縁や、公私混同の利得にがんじがらめになった旧弊を打ち破るには、何
よりもまず市長の交代。首長が替わらなければなりません。

現職が早々と大量に印刷した「マニフェスト」は、都合のいい数字合わせにすぎま
せん。温泉川氏は、紙の上だけの「マニフェスト」をあえて作ろうとはせず、「市民
や地域の声を反映する、公僕に徹したい」と言われています。

「市政を作っていくのは、一人ひとりの市民である」、という基本的な認識の上に立
っているのです。
この姿勢がベースにあるなら、まず信用できると思って間違いはありません。

温泉川氏の主張は、こちら

紙にまとめた主張は荒削りなものではありますが、それは市民に開かれた対話の
中で、良い方向に進めていけばいいことです。
まずは、温泉川氏の損得勘定を抜きにした勇気を、きちんと支えられる市民であり
たいものです。

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