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2010年8月28日

ゴリ押しの大田市、設計変更をしてでも建設を。

 
■平成22年8月28日 中国新聞
大田市、着工にめど
地権者反対取り下げ
仁摩のごみ処分場計画

一部地権者らの反対運動がある大田市仁摩町宅野への不燃ごみ処分場建
設計画で、予定地の主要部分を占める地権者1人が反対を取り下げ、着工の
めどが付いたとして、市が近く実施設計に入ることが27日分かった。

市によると、建設用地8.6ヘクタールには地権者が47人いて、7月末に45人
目が建設容認に転じた。既存の市内3カ所の処分場は容量があと約2年分
しかなく、新処分場の完成が急務なため、市は残る反対者2人の土地を使わ
なくても済むよう、敷地面積を縮小するなど設計を見なおした上で建設に踏み
切る。約5万立方メートルの埋め立て容量は変更しない。

これまでの地権者交渉の難航で、実施設計は約3カ月遅れ、本年度中の予定
だった着工は来年度になる見通し。2013年度当初としていた供用開始も、同
年度途中にずれ込むという。

反対地権者らの「宅野の自然と生活環境を守る会」は、建設予定地が住宅地
から近い▽候補地の選び方や合意形成の手法に問題があった - などとして
反対の姿勢を崩していない。


補足すると、45人目となる地権者は、決して「反対を取り下げ」たのでもなく、
「建設容認」に転じたわけでもありません。

たまたま市の計画する不燃ごみ処分場の建設予定地に、先祖代々の「土地」
を持っていたがために、このやっかいな問題に翻弄されたのです。

市はあらゆる手段を弄して反対する地権者を追い詰め、最初は反対の気持ち
を持っていた地権者も、最後にはやむなく土地を手放さざるをえない状況に追
い込まれているのです。