月内に中止求める要望書 (H23.02.10 山陰中央新報)
平成23年2月10日 山陰中央新報
月内に中止求める要望書
大田・処分場計画反対団体
市と議会に提出へ
稼働施設の環境調査も
大田市が同市仁摩町の宅野地区に予定している市新不燃物処分場
建設計画に反対する住民団体「宅野の自然と生活環境を守る会」が
8日夜、同地区で集会を開いた。同会の山上光俊代表(63)は、市や
市議会に対し、2月中に、同計画の中止と、現施設の環境調査などを
求める要望書を提出する考えを示した。
同計画は使用限界が近づいている現行の大田、仁摩、温泉津の3カ
所の不燃物処分場に替わる施設として、市が2013年10月の稼働を
目標に事業を推進。予定総事業費は約37億円を見込む。同会は建
設反対を訴え、これまでに市や市議会に陳情書や公開質問状を出し
ている。
集会には市民約25人が参加。山上代表は「安全に不安を感じる処分
場建設計画を進めるには問題がある」としたうえで、市と市議会へ同
計画の中止と、稼働中の3施設の環境調査などを求める要望書を今
月中に提出する考えを示した。
集会では、信州大学などの元非常勤講師で、長野県や東京都の自治
体が設けている環境関連の専門委員会で委員を務める関口鉄夫さん
(60)=長野県中野市在住が講演。
同地区の地形について「市側はもっと調査し、調査内容を公表し市民
に説明するべきだ」とした。