« 2011年8月 | メイン | 2011年12月 »

2011年10月21日

見せかけの市民参加

111020_ikenkojutu.jpg

 
都市計画案に対する意見公述の会というものがありました。

これはそもそも、住民の意見を都市計画案に反映させるために開く
趣旨のものですが、大田市はこうした会を自ら特別に設けていなが
ら、まったくそのことを理解していないかのようです。

公告・縦覧に供される都市計画案は、前述のあらかじめ準備された
2ページのみだと断言。市民の意見を反映させるつもりは当初から
まったくないのです。

なのに何故このような意見公述の会を設けるのか。それは、市民の
声を聞く機会を持ちました、という実績づくりのための見せかけだと
いうことが明白です。マニュアルどおりの形式的な手続きを踏んだに
過ぎないということです。

また、市民が公述した意見については、会の最後にあらかじめ用意
していた通り一遍の「市の見解」を述べて、終わらせようと画策して
いたようです。あまりにも市民を馬鹿にしたやり口ですので、せめて
きちんとした資料を添えて、文書で回答するようにと要求しました。


わずか4万人にも満たない田舎町で、ただでさえ少子高齢化が進み、
若者が町を見捨てる状況であるというのに、大田市政のこの腐った
体質はいったい何でしょうか。

まったく、あきれてものがいえません。

2011年10月 7日

市民軽視の進め方

1109_siho.jpg

 
10月6日(木)に都市計画の説明会がありました。
「おおだ」市報には、「ごみ処理場の計画説明会」とありましたが、
説明があったのは、新処分場の名称や面積等、まったくの事務的概要だけでした。

当日の配布文書はこちらです。

上記資料にある手続きのスケジュールを見ると、
この説明会は、都市計画法第16条にある、必要に応じて開催してもよいとされる
「公聴会」の位置づけのようです。

公聴会であるなら、本来は住民の意見を都市計画案に反映させるために行われる
ものなので、新処分場に関して、これまでの計画推進の経緯について、また新処分
場を建設することのメリットやデメリット、環境影響調査で検出されたヒ素や鉛、ダイ
オキシン類等のこと、反対意見等も含めて、市民にきちんと説明すべきものです。

それが、この日はまったく形だけの説明に過ぎませんでした。
20日には「意見公述」の機会を設けているようですが、意見を述べようにも、ほとん
ど何の説明もしていないために、常識的に考えても意見の出しようがありません。

つまり、市民からきちんと意見を聞いて都市計画案を作成しました、という実績づくり
のための手続きに過ぎないようです。何とも市民を愚弄した行政です。

また、都市計画法によると、こうして作成された都市計画案を二週間、公告縦覧し、
意見を求める必要があるのですが、この際に縦覧に供される文書は、こちらの僅か
2ページだけなのだそうです。これしか出す必要はないのだと強弁します。

「市民に対して、何故きちんと情報を公開しないのか」と質問したら、「興味がある人
はいつでも聞きに来てもらえれば説明する」との回答。市民に奉仕する公務員の職に
ありながら、いったい何様のつもりなのでしょう。
こういうのを「行政の不作為」と言うんですね。

2011年10月 1日

都市計画案の説明会

kanseiyosouzu_mono.jpg

 
大田市が仁摩町宅野に計画する新処分場に関して、
その事業概要の説明会が10月6日(木)にあります。

ゴミの最終処分場は、そこから漏れ出るダイオキシン類やヒ素、
鉛等の重金属類により、地下水や海洋汚染の原因となるため、
全国でも大きな問題となっています。

また、3.11の原発震災で大量に発生した放射能がれきが、政府
の方針により、各県市町村の最終処分場に持ち込まれようとして
います。大田市も例外ではありません。

建設時には「安心・安全」を強調されるゴミの最終処分場ですが、
実態は、10年、20年かけて、地下水や海の汚染源となっていま
す。放射能がれきが持ち込まれるようになれば、低線量といえど
も、人体への被害は甚大なものとなります。

大田市の3つの最終処分場(静間・仁摩・温泉津)においても、法
律違反のずさんな管理体制により、既に有害物質の海への流出
が懸念されています。

この新処分場建設の事業概要に関する説明会が、10月6日(木)
に大田市民センター4階集会室で19時から開催されます。

人口減に拍車がかかる大田市にあって、37億円もの建設費をか
けてリスクの高いゴミ箱を作る必要はありません。
大田にお住まいの方は、この機会にぜひ大田市の事業内容を聞
き、意見を出してください。