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2011年10月 7日

市民軽視の進め方

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10月6日(木)に都市計画の説明会がありました。
「おおだ」市報には、「ごみ処理場の計画説明会」とありましたが、
説明があったのは、新処分場の名称や面積等、まったくの事務的概要だけでした。

当日の配布文書はこちらです。

上記資料にある手続きのスケジュールを見ると、
この説明会は、都市計画法第16条にある、必要に応じて開催してもよいとされる
「公聴会」の位置づけのようです。

公聴会であるなら、本来は住民の意見を都市計画案に反映させるために行われる
ものなので、新処分場に関して、これまでの計画推進の経緯について、また新処分
場を建設することのメリットやデメリット、環境影響調査で検出されたヒ素や鉛、ダイ
オキシン類等のこと、反対意見等も含めて、市民にきちんと説明すべきものです。

それが、この日はまったく形だけの説明に過ぎませんでした。
20日には「意見公述」の機会を設けているようですが、意見を述べようにも、ほとん
ど何の説明もしていないために、常識的に考えても意見の出しようがありません。

つまり、市民からきちんと意見を聞いて都市計画案を作成しました、という実績づくり
のための手続きに過ぎないようです。何とも市民を愚弄した行政です。

また、都市計画法によると、こうして作成された都市計画案を二週間、公告縦覧し、
意見を求める必要があるのですが、この際に縦覧に供される文書は、こちらの僅か
2ページだけなのだそうです。これしか出す必要はないのだと強弁します。

「市民に対して、何故きちんと情報を公開しないのか」と質問したら、「興味がある人
はいつでも聞きに来てもらえれば説明する」との回答。市民に奉仕する公務員の職に
ありながら、いったい何様のつもりなのでしょう。
こういうのを「行政の不作為」と言うんですね。

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