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2012年8月 4日

市民生活部長が着服(H24.07.27 山陰中央新報)

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平成24年7月27日 山陰中央新報
市民生活部長が着服
紛失と合わせ127万円
懲戒免職処分に

大田市は26日、同市産業振興部次長時代に会計管理を担当していた
水道施設の公金127万円を着服、紛失したとして、
森山祐二市民生活部長(55)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
既に返済されていることから刑事告発はしない方針。

市によると、森山部長は産業振興部次長だった2010年度、
解散した市保養施設管理公社から市が引き継いだ
同市三瓶町北の原別荘地の水道施設の会計管理を一人で担当。
同会計口座から数回にわたり49万円を引き出し着服した。

また、公社解散時、水道施設の当面の運用費として
公社から別に預かった現金78万円を紛失し、
報告をせず放置していたという。

森山部長は市民生活部長に就いた11年4月以降、
前任の産業振興部から会計資料提出を求められたが応じず、
12年4月になりようやく提出。
市の内部調査で着服が判明した。

森山部長は「着服した49万円は生活費として使った。
78万円は自家用車内に保管していたが紛失した」と話しているという。

市は、市の信用を失墜させたとして森山部長を懲戒免職にし、
当時の上司ら5人を戒告などの処分にした。
市民生活部長は同日付で総務部長が兼務した。

会見した竹腰創一市長は
「市民の信頼を根底から揺るがす事態になり非常に遺憾でおわびする。
二度と起きないよう一層綱紀粛正に努める」と謝罪した。

また、同市健康保険年金課の男性副主任主事(35)が今年6月、
2日間無断欠勤したことも発表。
今後処分を検討するとした。

 

※森山祐二市民生活部長は、
宅野のゴミ処分場建設計画を最終的に着工にまで持ち込んだ責任者です。

大田市の対応が異常ですね。
「既に全額返済されているから刑事告発しない」とはどういうことでしょう。
49万円は生活費に使ったが、78万円は紛失した?
でも、返済されたから「お咎めなし」。
そんなことが、社会常識として通用するのでしょうか。

公金を日常の生活費として着服していたような輩が、
事業費41億円もの不燃物処分場建設の責任者として関わっていた訳です。
これをどう理解すればいいのでしょう。

事を荒立てれば、腹が痛む関係者もたくさんあぶり出されるのかもしれません。
しかし、このように不祥事の一端が発覚してしまったわけですから、
もはや身内の内部調査だけで事を済ませることなく、
この際、外部の第三者を入れた徹底的な調査を行い、
大田市役所内に淀む腐った膿を、きれいに洗い流してほしいものです。