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大田市が庁内組織として「大田市新不燃物処分場建設検討委員会」を発足させてから、議会に対しての初めての説明が、平成19年9月10日、市議会全員協議会の場でありました。
すでにこの時から、住民説明を後回しにするような執行部の進め方に対して、懸念する声が議員からあがっていました。
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以下、「大田市議会全員協議会記録」よりの抜粋です。
■大田市議会全員協議会記録
開会:平成19年9月10日 午前11:12 於全員協議会室
付議事件:新不燃物処理場建設について
※前略
〜衛生処理場長(林 能伸)より、新不燃物処分場建設についての説明が
ありました。
○15番(塩谷裕志)
建設スケジュールにつきまして、お聞きしたいですけれども、これによりますと19年度中にある程度、5箇所程度候補地を選定していくと。そしてまた、20年度当初に最終候補地を決定するとありますけれども、1ページ目※1のこれではある程度最終候補地を決定し、それから基本構想を作る。それから地元地域合意形成という形で、私はちょっと順番が違うんではないかと思うんですが、やはり最終候補地を決定する上で構造等もあると思います。今まで市内3箇所に不燃物処理場がございますけれども、これはやはり迷惑施設ということでいろんな苦情等今まで多分市当局も聞いておられると思いますけれども、最終候補地決定に当って、やはりその地域と協議を持つべきではないかと。何かこのスケジュールでは先にもう決定し、そして後住民合意を形成していくという、これはちょっと違うんではないかと思いますけれども、その辺、ちょっとお聞かせ願いたいと思っております。
○市民生活部長(冨田正治)
いといろスケジュール的なものがあろうと思いますけれども、まず全庁的な形、3ページ※2の方にもお示しいたしておりますが、四角の上からか3段目の方に第2回不燃物処分場検討委員会の中で検討していただくということで揚げておりますけれども、この(2)で最終処分場の構造というものがございます。オープン型か、従来のものがオープン型でございます。それでクローズド型、屋根付きのものでございます。その方式、どちらにするのかというものがまず関わってこようと思います。クローズド型にしますと当然雨水等うけませんので、排水というその流れていく、皆さん方ご心配しているのはごみの飛散とかそこの処理排水が海、川等に流れていくとか、いろんな不安を抱えておられますし、当然のごとく廃棄物がそこに貯蔵されていくということも含めてでございますが、まず大きな水の問題とかそういうものが心配が少なくなるのではないかというような形でございます。その辺のコスト的なものもございますが、その辺を十分協議する中で方針を決定しまして、全市的に10箇所程度のエリアを定めていこうと。それから絞込みをさせていただきまして、5箇所程度、これにつきましてはいろいろな地権者の問題、立地条件、いろんなお願いをしていく上でのいろんなことがそこに出てくるのかと思いますけれども、その辺りで適地のものを5箇所程度絞り込んでいきたいと思っております。
その中で先ほど来、申しおられますように順番が違うのではないかということでございますが、こちらといたしましても、その辺の状況も把握する中で十分ご理解をいただけるような状況を短期間のうちに持っていきたいと思っておりますので、その辺りでこういうスケジュールでさせていただければと思っているところでございます。
○15番(塩谷裕志)
ちょっと分かりにくいですけれども、最終候補地に当ってはどこか1箇所ここにしたいと。基本構想ということは結局もう、全市の中でここに決定しますよということを公表するということになりますよね。それに当ってはやはり最終候補地決定に当っては地域との協議を事前に持つべきではないのかというところをお聞きしたいですけれども、今の答弁の中でその辺が明確でなかったような気がするんですが、何かそうした形でも取らなくては、逆に結論が先にいって、地元協議が後回しになるということはやはりこういった施設ですので、スムーズに建設に向けてはなかなか事業の取り組みができないではないかと思っておりますので、その辺再度おききしたいと思います。
○市民生活部長(冨田正治)
繰り返しになるかもわかりませんけれども、冒頭で申し上げましたように、いろいろこの処分場の建設につきましては大変な問題でございます。当然総論は賛成だけれども、各論に入るといろいろな問題がおきてくるというのはこの手の問題でございますけれども、冒頭でお願いいたしましたように議員皆様方のご指導も賜りながら、ご意見も賜りながら進めてまいりたいと思っておりますので、その辺りの有効な方策、短期間のうちにいろいろご理解いただけるような状況を作れる方策を今後協議し決定していきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
○15番(塩谷裕志)
はい、これ以上のコメントは貰えないのかと思っておりますけれども、第2回、また構造的なものとかやはり環境の部分は多分配慮して今後の建設を進めていかれると思います。そうした情報はしっかり開示する中で先ほども言われました議員の方にも協力願うというような言い方をされますけれども、やはりそうした中でなければなかなかスムーズな今度建設の方には移行できないと思っておりますので、また今後とも議会の方にはしっかり情報提供していただきたいと思っております。
※中略
〜各議員からいくつかの質問がありました。
○21番(林 仁)
衛生処理場長は場長になる前の30年間以上というものはあの地域の担当職員としてやってこられたこと。私もあそこへ勤めの関係があったから。私はこれスケジュールとか見まして、20年度初旬までに最終処分場を決定するとなっておりすよね。私の経験からしまして、私も説明会とか何かで回りました。いろんな地域住民の意見が出るんですよ。だから簡単に机の上で検討して、20年度主純までに最終処理場を決定して、20年後半から地元説明としていますけれども、こういう処理施設というものは簡単に地域住民の同意を得るということはなかなかできませんよ。だからもうちょっと、あと半年、20年初旬ということから何月かは私はわからんけれども、あと1年ならんでしょ。半年ちょっとということでしょ。それまで最終処分場決めるということはちょっと経験上、抵抗があるんではないですか。
○市民生活部長(冨田正治)
議員さん、ご経験をお持ちでございますので、私、経験を持たない者がそうじゃないということは。ただ、施設を建設する中で残容量をお示しいたしております。それを如何にして短期間でできるのかという形の中でお示ししたのが建設スケジュールでございます。短期間でできればこういう形になります。ただ、先ほど来、議員ご指摘のように地元調整というものがございます。ご理解をいただくということが大変なものと理解はいたしております。その辺りのものを冒頭でも申し上げましたように議員の皆様方もご支援をいただき、またご意見をいただく中で短期間の中でできればご理解をいただき、事業が進められればというふうに考えておりますので。最短でいった時にこういう計画になるという形でご理解をいただければと思っております。よろしくお願いします。
※後略
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当計画が持ち上がった当初、議会ではこうした良識ある意見がありました。
しかし竹腰市長以下執行部は、、これをまるで無視したかたちで、一方的に作り上げた事業計画を有住民に押し付けようとしました。
この非常識で強引なやり方は横暴としか言いようがありません。
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※1 「市議会全員協議会提出資料」(平成19年9月3日)
■新不燃物処分場建設について 市民生活部 環境衛生課
からの抜粋。
1ページ 6.建設スケジュール
年度 |
業務内容 |
19年度 |
新不燃物処分場建設検討委員会の設置(庁内組織)
処分場建設用地候補選定業務委託 |
20年度
21年度 |
処分場建設用地決定
施設基本構想
地元地域合意形成、用地買収
基本設計、実施設計
測量調査等 |
22年度
23年度
24年度 |
建設工事 |
25年度 |
供用開始 |
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※2 「市議会全員協議会提出資料」(平成19年9月3日)
■新不燃物処分場建設について 市民生活部 環境衛生課
からの抜粋。
3ページ 平成19年度 用地選定業務フロー
●第1回大田市新不燃物処分場建設検討委員会(8月17日開催)
最終処分場の現状、埋立完了予測に基づいた新不燃物処分場建
設工事日程について
H19年度用地選定業務委託について |
↓
●第2回大田市新不燃物処分場建設検討委員会(11月予定)
用地選定の前提条件について方針決定
(1)最終処分場適正規模の算定
廃棄物処理体系、最終処分量の見通し等を踏まえ、最終
処分場の適正規模
(2)最終処分場の構造決定
オープン型かクローズド(屋根付)型か
(3)新最終処分場の中間処理施設を含めた建設用地必要面積 |
↓
●第3回大田市新不燃物処分場建設検討委員会(12〜1月予定)
第1次選定 除外地域の設定
第2次選定 除外地域を除いたエリアから10ヵ所程度リストアップ |
↓
●第4回大田市新不燃物処分場建設検討委員会(2月予定)
第3次選定 第2次選定でリストアップした中から5ヶ所程度
絞り込む |
↓
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