島根県大田市仁摩町宅野。住宅密集地から僅か300m。こんなところにゴミ処理場を建設してはいけません。



大田市との交渉
これまでの経緯
住民説明会資料から 1
住民説明会資料から 2
住民説明会資料から 3


情報公開条例により入手した資料から




















大田市との交渉
 
執行部への懸念発言2

平成19年9月、最初に市議会全員協議会に「新不燃物処理場建設」についての説明があってから、6ヵ月後の平成20年3月、この時にも住民説明を後回しにするような執行部の進め方に対して、懸念する声があがっていました。

以下「大田市議会全員協議会記録」よりの抜粋です。

■大田市議会全員協議会記録
開会:平成20年3月27日 午後1:00 於全員協議会室
付議事件:新不燃物処理場建設について

○18番(福田佳代子)
  「〜前略
   それから、平成20年度に向けて最終絞込みということですが、この段階で住民説明というのは行われるということでしょうか。この上位5、絞った段階でもしかしたらということで、地域住民の意見も聞きながら、地域の受け入れができるかどうかというのも非常に大事な点ですので、私は早いうちにやはり地域住民の方に知らせていただきたいと思っています。
   〜後略 」

○市民生活部長(冨田正治)
  「5箇所の選定を今しているところですが、絞り込んだ中で住民説明をしたらどうかというようなご意見だと思いますが、これにつきましては先ほど申し上げましたように、最終的に今の概略設計等する中でどのような状況になるのか、その辺りも見据える中で判断をさせていただきたいと思いますが、考え方としましては、ある程度の状況が、絞込みができる中で1箇所にできる中で説明をしていきたいと思っているところでございます。」

○18番(福田佳代子)
  「こうした施設、被覆型とおっしゃいましたが、私はかつての最終処分場を造るときのことを思い起こしますと、ものすごく異論があっていろんな条件が出されたりしてずっと内容を今も引きずっているわけです。だから、個別評価で項目はいいと思うわけですが、やはり評価の中に地域住民はどうなのかということも入ってこないと、最終1箇所に絞り込んだ段階で説明されてすごく反対があった場合ということになるとまたいろいろと手間取るとかどうかということになってくるんではないかと思いますので、私は早めの説明会というのが大事ではないかと思います。もう一度お願いします。」

○市民生活部長(冨田正治)
  「同じような答えになろうかと思いますが、いろいろな考え方がございます。確かに住民の方は不安もあり、いろいろな思いがある中でございますので、かつてオープン型という形の中では浸出水が流れてという中でかなりの不安をお持ちだったと思います。今回の場合にはクローズド型という形の中で浸出水については原則流さないという形の中で考えております。ですから、かなり以前の考え方とは変わっていただけるとは思いますが、最終処分のごみがそこに残留するということは拭いきれないことでございますので、その辺のご理解をいただかなければならない。それらの中で5箇所それぞれに説明していってどうこうすべきではないかという言い方だとは思いますが、ご意見だと思いますが、これらにつきましては極めてデリケートなこともあります。議員さん、それぞれの地域から出ておられますので、いろいろな情報をお持ちだと思いますのでその辺りもご相談させていただきながら、進めさせていただきたいと思っているところでございます。」


上記のとおり、議員の重ねての質問にも執行部は、住民への説明を後回しにする態度をまったく崩していません。




※中略



この後、最終候補地決定に当って、執行部が各地区の出身議員に協力を求める発言がありました。


○23番(清水 勝)
  「〜前略
   最終的にはこれを1箇所に絞っていくことだと思いますが、そういう扱いについて議会の方にも意見を求めてきておられるんだなと私は受け止めておるところでございまして、そういう方向でしたら議長の方で今後所管の委員会とか、或いは特別委員会とか、行革委員会とか、議会でどういう格好で議会としてまとめていくかということで対応なさったがいいではないかという感じがするところでして、要はどうも急いで早くやらんと4、5年先までにもたないようになるということですから、そういう方向も大事ではないかと思っておるところですので、意見も含めて伺います。
併せて、この7万平米の中に現行のそれぞれ破砕場とか減溶固化装置場とかいろいろ施設的な面がありますよね。そういう面についても十分含みを持って対応していくというとらまえ方だと思いますが、そういう面も含めて少し聞かせてください。」

○市民生活部長(冨田正治)
  「議員さん、おっしゃいますように最終処分場のごみ量、最終処分場の残容量からしますと早期にスムーズに建設にかかっていかなければならない状態にございます。それで迷惑施設かどうかというような言い方をなさっておられますが、住民の不安をできる限り少なくできるようにクローズド型という形を選ばせていただいております。ですが、先ほども申し上げましたようにその場所には最終処分のごみが残留するというようでございますので、やはり住民の方々との話し合いを持たせていただく中で様々な状況をお聞きしていかなければならないと考えておるところでございます。
それから、7万平米の中に前処理施設、それkら当然最終処分地も含んでございます。15年の埋立て容量を想定する中で、その2倍30年分が賄えるという形の用地確保をしていきたいと考えておるところでございまして、当然そういう施設を含んでいるところでございます。
それから、5箇所に絞り込んでこれから最終的に1箇所に絞り込んでいくという形でございます。これらにつきまして、これまでにも議員の皆様方にお願いをいたしておりますように、これまで以上に議員の方々にご協力いただく中で絞り込んでいきたいという形で考えておるところでございますので、何卒よろしくお願いいたします。 」

この後、平成20年6月17日の本会議において、議長を除く全議員で構成される異例の「大田市新不燃物処分用地選定検討特別委員会」が設置されます。
そして、ほとんどの地元住民がその計画さえ知らされていない段階で、地元出身の吉原幸則議員の了解のもと、平成20年8月6日の当委員会で宅野が最終候補地に決まっていくことになります。


 
 
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