下図の赤丸がボーリング調査をした地点です。
当然ながら、当初計画の奥に伸びるピット位置に沿ってボーリングが行われています。また、地質調査のための縦横のガイドラインも奥に長くとってあります。
このボーリングのうち、3本(BV No.5・BV No.7、BV No.8)は地質調査と水質調査を兼ねて掘られたものです。
つまり、これが後の施設稼動後の地下水汚染を検知する観測井戸となるのであれば、ここで測定された水質がコントロールデータ(汚染前の基準値)となってしまうということです。
もし、このままの位置で観測井戸が固定されたなら、稼動後に万一事故が起きても、異常が適切に検知できないということになります。
そして何よりも、巨大な埋め立てピッチを支える肝心の地盤については、この配置変更前のボーリング調査だけではほとんどわかりません。
大田市は、このことを住民にはまったく説明しませんでした。
この「地質調査」報告書は、市民にはいっさい公開されなかったのです。
|