島根県大田市仁摩町宅野。住宅密集地から僅か300m。こんなところにゴミ処理場を建設してはいけません。



大田市との交渉
これまでの経緯
住民説明会資料から 1
住民説明会資料から 2
住民説明会資料から 3

情報公開条例により入手した資料から



















大田市との交渉
 
これまでの経緯

■2008年6月
第4回市議会定例会で「新不燃物処分場用地選定検討特別委員会」
が設置される。

■2008年8月
委員会の三次選定にて5候補から「宅野」に絞り込まれる。

■2008年11月8日(土)
大田市から住民への「第1回説明会」

■2008年12月14日(金)
大田市から住民への「第2回説明会」

■2008年12月21日(日) 
自治会長会にて賛否が採られ、賛成比率が8割を越えていたとされ、これが
そのまま市に報告されていたことが後日判明。
しかし、実際には各自地区ですべての住民に賛否が問われたわけではなく、
またこの時点でも、計画があることすら知らない住民がいる状況でした。

     

※8月に最終候補地として「宅野」が決定されたにも関わらず、住民への説明
  は、それから3ヵ月後のこと。
  しかも、それは「説明会」というよりは、既に決定された事項についての
  「報告会」といった雰囲気のものでした。
※大田市は、ゴミ処分場建設に関する宅野住民の同意を、自治会を通じて
  年内にも集約しようとした。
※住民にとってたいへん重要な問題を、僅か2回の説明会だけで切り上げ
  ようとするのは、あまりにも強引な進め方といわざるをえない。





     

■2008年12月23日(火)
宅野住民有志による第一回緊急集会
「宅野の自然と生活環境を守る会」の発足


■2008年12月24日(水)  
大田市長ならびに大田市議会議長に直接面会
「ゴミ処理場建設に反対する理由」と「大田市への要望書」および
「新不燃物処理場建設に関しての請願署名(書式)」を手渡す。

■12月25日(木) クリスマス
「大田市新不燃物処分場建設検討委員会」の委員長(副市長)に面会
同上の資料を手渡す。

■12月26日(金)
同上の資料に「宅野のゴミ処理場建設はまだ決まった話ではありません。」
というメッセージと署名用紙をつけた資料を宅野全戸に手配り。

■12月27日(土)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。
「宅野の自然と生活環境を守る会」の第二回緊急集会の開催。

■12月28日(日)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。

■12月29日(月)
住民への個別訪問による状況説明と署名の回収。
宅野仏教会が賛同の意思を表明



■20009年1月7日(水)
もう新しい年も明け、仕事始めから既に3日が経ちました。
私たちの提出した要望書への回答について、大田市からは未だ何の連絡も
ありません。

■1月8日(木)
「宅野の自然と生活環境を守る会」の第三回緊急集会の開催。

私たちの集会に関する大田市の妨害と思える行為について、文書での正式な回答を求めた。詳細はこちら。「大田市の妨害行為について
大田市の回答には不明な点が多いため、引き続き市との交渉の中で説明を求めていくこととする。

年末に提出した要望書への回答について、大田市からいっこうに連絡がないため、副市長に問い合わせたところ、副市長は電話には出ず、担当者より来週明けには当会に文書で回答したいとの電話あり。文書に基づき、住民への直接説明の機会を設けるように要請。
回答を翌日にさせてもらいたいとの電話連絡あり。

■1月9日(金)
宅野全戸271戸656人。
年末から集めていた署名が357人に達したため、市長への面会を要請。
秘書広報課より1月13日(火)11時のアポイントを得る。副市長も同席の予定。

要望書への回答を「住民説明会」というかたちで行ってほしいとの会の要請
に、1月14日(水)午後7時30分よりからしま会館で説明会を行う旨の連絡が
FAXであった。
市側の出席予定者については、冨田市民生活部長、白坏市民生活部次長、
林場長の名前しかなく、その他は調整中であるとの回答。

これほどの住民の声にも、市長は顔を見せないつもりだろうか。

この日、午後に仁摩支所において市当局と自治会長が会談。自治会長は、「しばらくの間静観する」ことを市当局に申し入れた。


■1月13日(火)
市長に457人の署名を持って請願
当日、市長に手渡した文書は、こちら

■1月14日(水)
当会の提出した質問と要望への回答に答える形で、市が「住民説明会」を
開催。持参した回答書を読み上げるだけの会。
具体的なデータを提出するよう、市に質問状を提出。
市長は、やはり顔を見せず。

■1月15日(木)
情報公開条例にのっとり、市にこの件に関する各委員会、議会の全ての議事録と配布資料を公開するよう申請

■1月20日(火)
13日に手渡した請願文書への市長からの回答、ならびに先日14日に提出した質問状への回答の期限が今日であるのに、市側からは何の連絡もないため、市長に面会して回答するよう要請。その際、501人になった署名を持参
午後になってから、市からの回答書が届く。

■1月26日(月)
情報公開条例にのっとり関連文書の公開を請求した、市議会および市議会全員協議会の議事録と資料を入手
平成19年9月の市議会全員協議会で、市の執行部がゴミ処分場の建設計画を説明した際、数名の議員から「住民への事前説明を行なうべきだ」との意見が出ていたことが議事録から確認できました。
市は、こうした議員の良識ある発言にもまったく耳を傾けず、住民には事実を隠したまま計画を進めていたことになります。

■1月27日(火)
市議会議長に要望書を提出
この問題に関して、宅野での建設計画をいったん中止し、住民や学識経験者をまじえた協働の意思決定プロセスを導入して、今後の対応を委ねるよう、市議会議長に要望しました。
当日、議長に手渡した文書は、こちら

■1月28日(水)
情報公開条例にのっとり関連文書の公開を請求した、市執行部「大田市新不燃物処分場建設検討委員会」の議事録と資料を入手
「住民説明会」ではまったく知らされていない情報があること、また委員会内では「住民説明会」とは異なる発言をしている箇所も確認できました。

■2月2日(月)
市が一方的に自治区単位の説明会の開催の文書を戸別配布。
「請願署名」にもとづいた説明を行うと書きながら、 「宅野の自然と生活環境を守る会」への連絡もなく一方的な説明会を開催することに関して、市長に抗議文を届ける。市はあくまでも建設ありきの説明会に終始し、それにより「説明責任」を果たしたことにしようとする姿勢を鮮明にしたかたちです。
市長に届けた抗議文は、こちら

■2月4日(水)
市が一方的に開催する説明会の初回が大原自治会館で行われました。
今回の市の説明会は、住民を分断し、市側のペースで、強引に建設計画への合意を得ようという意図が明確に伝わってくるものでした。

■2月5日(木)
前日のような混乱を避けるため、事前に協議をしたいと申し出たのですが、聞き入れられませんでした。しかし今後のこともありますので、本日「再抗議文」を市長宛てに提出したところです。市長に届けた再抗議文は、こちら

1月23日付けで提出された「循環型社会形成推進地域計画」について、こうした住民運動が起こっていることを認識したうえで、国にも慎重に承認の是非を検討していただくよう、環境省宛ての要望書を提出しました。

■2月6日(金)
市が一方的に開催を決めた説明会を、副市長が「都合により延期」。

■2月7日(土)
再抗議文への竹腰市長からのおどろくべき回答が書留で送付されてきました。
大田市はどこまでも計画どおりに、強引に、ことを進めようとしています。
大田市からの回答は、こちら

■2月18日(水)
市当局と自治会長が二回目の会談。

市側は、冨田市民生活部長、同白坏次長、林衛生処理場長、同岩谷補佐、
弓場仁摩支所長、それに吉原議員も同席。
自治会長の「当分の間静観する」との発言に、市当局と吉原議員は、発言の
見直しと協力を強く要請。

※住民の知らないところで、自治会に対して市当局からこのような圧力がか
  けられていたことが後日判明した 。


■2月20日(金)
市が再度、2つの自治区単位の説明会開催の文書を戸別配布。
2月22日(日)〜28日(土)までの全7回。
市はあくまでも建設ありきの説明会を行い、それにより「説明責任」を果たすつもりです。

■2月22日(日)
市が開催する2つの自治区単位の説明会の初日。
初日は午前と午後の2回に分け、それぞれ2つの自治区単位の説明会が行われました。

■3月7日(土)
宅野の緊急自治会長会が開かれるが、議題は非公開。
竹腰創一市長が自治会長会に急きょ挨拶に現れる。
この問題では宅野に初めて来た竹腰創一市長だが、住民にではなく、自治会長会への挨拶。このようにあくまでも住民を差し置いた姿勢は変わらず。
自治会長会では独自の判断はせず、今後の対応を市に委ねた。

■3月10日(火)
市が全体説明会開催の文書を戸別配布。
3月15日(日)午前10時に開催。
この会には竹腰創一市長が出席して挨拶する旨、自治会長会には通知があったようです。

■3月15日(日)
市が主催する「新不燃物処分場建設計画説明会」の開催。
竹腰市長が初めて地元の説明会に出席。市長は閉会のあいさつで「方針決定に際し、自治会長会にお願いする方向でいかがか」との発言。

■3月21日(土)
山陰中央新報によると、3月20日(金)に、宅野自治会長会が非公開で開催された。この中で、自治会長は、代理人を含め14人の出席者で採決を取り、全員が建設計画に賛成した旨を大田市に報告した、とのこと。

■3月23日(月)
3月15日(日)の「新不燃物処分場建設計画説明会」における竹腰市長の発言への抗議、およびこれを受けたかたちで開かれた非公開での自治会長会の採決は、住民の意思を反映されたものでないため無効であることを文書で表明。
竹腰創一大田市長ならびに石原安明大田市議会議長に送付。
提出した抗議文はこちら

■3月29日(日)
新聞各紙によると、宅野自治会長会会長は、住民への一切の事前説明なしに、竹腰創一市長に計画の同意書を提出。また、同時にからしま会館補修などの条件を書いた要望書を提出した、とのこと。
住民にはまったく相談のないまま、このような交換条件のような要望書が勝手に提出されていたとは、まったく驚きです。提出された要望書はこちら

■3月31日(火)
環境省宛ての要望書にもかかわらず、大田市の提出した「循環型社会形成推進地域計画」が承認され、交付金が下りることになりました。
これに関して、行政相談を通じて問い合わせたところ、以下のように回答が返ってました。
1.大田市の提出した循環型社会形成推進地域計画については、循環型社会の形成に資するものと認められたため、本年3月31日付けで承認済みである。
2.なお、地元住民の同意等については、地方分権の趣旨により地方の自主性に基づき対処されるべき問題と考えており、本件についても、事業主体の市において適切に対処されるものと承知している。
市も市なら、国も国。まったく、これには返す言葉がありません。

■5月7日(木)
大田市はゴミ処分場建設予定地の地権者宅を協力依頼のため訪問。
その場で白坏市民生活部次長は、「もう決まったことだから」と説得。
未だ計画に反対する住民がおり、事業の予算も計上されていない段階で、このような発言は決して許されるものではありません。

■5月8日(金)
自治会長会の「同意書」をもって住民の同意が得られたとする大田市の強引な進め方に対し、計画を見直し、第三者を入れた検討委員会を設置して問題解決にあたるよう、再度市長及び市議会議長宛てに請願書を提出。また、同趣旨の文書をすべての市議会議員にも送付。提出した請願書はこちら

■5月11日(月)
5月の臨時議会において、大田市がゴミ処分場建設を進めるための補正予算を案を議会に提出するに先立ち、大田市議会議長宛に、議会として公正な判断をしていただくようあらためて陳情書を手渡した。提出した陳情書はこちら

■5月12日(火)
当初26億円で宅野が最も安価とされた総事業費が、議会には37億円で提出された。約11億円も増額しているにもかかわらず、各議員も深く追求することをせず、全会一致で可決。いったい大田市はどうなっているのか。

■5月17日(日)
地権者にひと言の相談のないままに私有地を蹂躙しようとする行政の進め方に対し、抗議の意味を込めて、地権者有志はそれぞれの私有地に、「測量調査お断り」ののぼりを立てました。

■5月20日(水)
住民の意思を無視して、着々と形式的な手続きを積み上げてきた大田市行政は、いよいよ地権者個人の切り崩しにかかってきました。こうした暴挙に対抗するため、地権者有志は「無断で私有地に立ち入らないよう。また、戸別訪問等で不当な圧力をかけないよう」、竹腰創一大田市長、冨田正治市民生活部部長、楫智雄建設部部長に申入れをしました。提出した申入書はこちら
また、住民には26億円の総事業費と説明していたにもかかわらず、5月12日の市議会では37億円で可決されたことについて、その根拠資料を情報公開条例にのっとり、公開するように申請。

■5月21日(木)
地権者の申入れに対する「受諾書」を、大田市長は会見の席で「翌日お持ちする」と発言したにもかかわらず、記名・押印されたものは返却されませんでした。
市民との約束を守らない市長には厳重に抗議します。

■6月3日(水)
情報公開条例にのっとり関連文書の公開を請求し、総事業費26億円の根拠となった東和テクノロジーの納品書類、ならびに37億円の根拠となったエイトコンサルタントの納品書類を入手
今年度に入ってからの住民説明会でもずっと26億円とされ、5月12日の臨時市議会で初めて明らかになった37億円という数字も、実際には昨年度の10月段階で、市役所内部では既に認知されていたことが、この書類で明らかになりました。そうした事実を住民には隠し、当初より「宅野」に建設すると決定されていた大田市の方針が、いよいよ明白になってきました。

■6月14日(日)
大田市が初めての地権者説明会を開催。
反対する地権者は、「いかなる説明、交渉も受けない」とする5月20日の申入れどおり、大田市が一方的に開催する説明会には出席しませんでした。

■6月17日(水)
5月20日の申入れにもかかわらず 、 白坏市民生活部次長ならびに槇坂衛生処理場長の2名が、反対する地権者宅を戸別に訪問しました。 こうした住民感情を無視した行為には厳重に抗議します。

■6月23日(火)
5月20日付けの地権者有志の「申入書」を無視した大田市に対し、本日付けの配達証明郵便にて、大田市長宛に「公開質問状」を提出しました。
提出した「公開質問状」はこちら

■6月28日(日)
反対住民の意向を聞き入れず、大田市は一方的に「生活環境影響評価調査」の説明会を開催。

■7月23日(日)
白坏市民生活部次長ならびに槇坂衛生処理場長の2名が、またしても反対する地権者宅を戸別に訪問しました。 測量調査等での私有地への立ち入り承諾書を持参しての訪問です。受け取りを拒否した地権者にも無理やり文書を押し付けたり、不在者宅には玄関先に放置するなど、「戸別訪問お断り」を伝える5月20日の申入れにもかかわらず 、 住民の感情を逆撫でするような行為を平気で行う大田市に再度抗議します。

■7月31日(金)
住民の声を聞こうとしない大田市長宛に、何度目かの抗議文を提出しました。
提出した抗議文はこちら

■8月4日(火)
建設予定地の一角には、住民の間で古くから言い伝えられている「旅僧の墓」があります。見過ごしてしまいそうな小さな墓石があるだけですが、心ある方により、これまでも線香が供えられていました。
そうした住民の心遣いをも蹂躙するような大田市の進め方に抗議する気持ちも添えて、このたびその場所にきちんとした墓標と卒塔婆を立て、お経をあげて供養をいたしました。

■2010年8月30日(月)
反対地権者の所有地をはずしてでも建設に着工しようとする大田市長ならびに大田市議会議員宛に抗議文を提出しました。
提出した抗議文はこちら

■2010年9月4日(土)
大田市が宅野まちづくりセンターにて説明会を開催。内容は、反対地権者の所有地をはずして設計変更をし、早急に着工にかかるという趣旨のもの。今後のスケジュールと「地元要望事項の実施状況について」が添付されていました。変更後の施設配置計画図はこちら

■2010年10月30日(土)
大田市が宅野まちづくりセンターにて説明会を開催。内容は「生活環境影響調査報告書」の縦覧についての説明。縦覧期間は、平成22年10月25日(月)〜11月24日(水)までとのこと。わずか数ページだけの「生活環境影響調査報告書」【概要版】が添えられていました。

■2010年12月13日(月)
全国の処分場問題の専門家である関口鉄夫さんを迎え、新処分場計画地をあらためて現地踏査、地形学的に見て、処分場の候補地としてはまず避けるべき土地であるとの判断。

■2010年12月17日(金)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
しかし、いったん市民の縦覧に供された「生活環境影響調査報告書」を見るのに、なぜ情報公開申請の手続きが必要なのか、不明。

■2010年12月24日(金)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
既存三処分場(大田、仁摩、温泉津)の浸出水処理施設放流水の稼動時からのすべての水質調査結果の文書開示を請求。
これらの処分場の維持管理記録は、法律上、住民がいつでも閲覧できるようになっていないといけないはずのものなのに、なぜ情報公開申請の手続きが必要なのか、不明。

■2010年12月27日(月)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
12月17日に請求し、27日に開示された「生活環境影響調査報告書」が非常に
薄っぺらな物で、内容が不十分なため、具体的な項目で追加請求。
  ・ 生活環境影響調査の際の地下水調査で行ったボーリング孔の柱状図と
   コア写真の分かる行政文書
  ・ 生活環境影響調査行ったコンサルタント会社から提出された当該予定地
   の地質に関する評価報告書の一式
  ・生活環境影響調査報告書に記載されている希少生物調査の方法、実施
   人数、実踏調査ルートの分かる行政文書
  ・生活環境影響調査報告書の作成を委託した業者名、委託費用、調査委
   託期間のわかる行政文書、並びに当該委託業務についての納品書及び
   請求書
  ・宅野が処分場の候補地となるに至った経緯が分かる庁内文書
     → これに関しては、庁内会議として、大田市新不燃物処分場建設
       検討委員会があるが、平成21年度の協議録は存在しない。地元
       住民の反対等、大きな反響があった年でありながら、庁内では何
      の協議もなされいない不思議。
  ・宅野に計画されている新処分場に関して、当初26億円の事業予算が37
   億円に膨らんだ経緯が分かる庁内文書
     → これに関しては、庁内での協議録はないとの回答があった。
        11億円もの事業費アップが何の協議もなく決めらていく不思議。
  ・既存三処分場(大田、仁摩、温泉津)の地下水の稼動時からのすべての
   水質調査結果の文書
  ・既存処分場の過去に発生した遮水シートの事故に関して、その原因と対
   応がわかる文書
     → 事故は仁摩処分場で1回のみとの回答があった。
  ・既存三処分場の生活環境影響調査報告書
     → これに関しては、行政文書不存在の回答があった。

■2011年1月17日(月)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
  ・建設検討委員会の開催日付及び議題のわかる文書
  ・建設検討委員会の資料
  ・現在稼動している不燃物処分場三施設の排水及び観測井等、水質調
   査測定場所の図面(位置図)一式
  ・現在稼動している不燃物処分場三施設の排水処理施設の構造図、シス
   テム図一式
  ・地質調査業務委託報告書の納品書
  ・環境影響調査の内、ヘキサダイヤグラム、トリリニアダイアグラムのデー
   タ等のわかる水質調査に関する書類一式

■2011年1月20日(木)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
  ・現在稼動している一般廃棄物処分場への県の立入り検査に関する文書

■2011年2月8日(火)
関口鉄夫さんを招き、宅野・向西寺にて講演会「一般廃棄物最終処分場を考える」を開催。当日の案内チラシはこちら

■2011年2月18日(金)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
 1.新不燃物処分場整備事業に係る生活環境影響評価業務委託の成果物
   の「打合せ記録簿」一式
 2.一般廃棄物最終処分場の立入検査結果について、平成17年度以前の
   全ての文書
 3.大田市不燃物処理場、温泉津・仁摩一般廃棄物処分場の観測井の柱
   状図及びストレーナーの位置のわかる文書
 4.新不燃物処理場の建設事業費が選定時の額から増大し、新たな見積
   もり額が決定するまでの、発注業者との全ての協議及び打合せ記録が
   記されたメモ・覚え書を含む文書一式
 5.「宅野の自然と生活環境を守る会」が大田市に提出した、すべての申入
   書、要望書、公開質問状等に関して、庁内で行われたすべての協議及
   び打合せ記録が記されたメモ・覚え書を含む文書一式
 6.新不燃物処分場建設計画の地元説明会を開催するにあたって、また開
   催後の対応について、庁内で行われた全ての協議及び打合せ記録が記
   されたメモ・覚え書を含む文書一式
 7.新不燃物処理場の施設の配置計画変更にあたって、庁内及び発注業
   者との間で行われた全ての協議及び打合せ記録が記されたメモ・覚え
   書を含む文書一式
 8.新不燃物処分場建設計画の同意書ならびに要望書を、五十猛町赤井
   自治会及び宅野地区自治会長会、漁業協同組合JFしまね大田支所、
   漁業協同組合JFしまね仁摩支所から得るにあたって、庁内及び各交
   渉先担当者との間で行われた全ての協議及び打合せ記録が記された
   メモ・覚え書を含む文書一式
 9.新不燃物処分場建設計画における地権者との交渉ならびに所有地内
   への立ち入り同意書、また用地買収の進捗状況等に関しての経過報告
   が記されたメモ・覚え書を含む文書一式、ならびに当案件に関して庁内
   で行われた全ての協議及び打合せ記録が記されたメモ・覚え書を含む
   文書一式
     → 大田市が建設計画を強行に進めるにあたって、庁内での協議
       録が存在しないとの回答があったため、別なかたちでの文書の
       公開を求めた。
※上記、1および3以外は、「開示請求にかかる対象行政文書の検索に時間
  を要するため」という理由で、30日間の開示決定期間の延期がありました。
※その後、「5、6、7、9」に関して、「当該文書を作成していないため」という
  理由で行政文書不開示の決定が通知されました。また、2に関しては「当
  該文書を廃棄したため」という理由で一部文書を不開示。3に関しては「当
  該文書を作成していない、又は廃棄したため」という理由で不開示。

■2011年2月20日(日)
山陰中央新報紙に、「賛成派住民が対策協」の記事が掲載されました。
町内での対立構造を際立たせ、住民同士をいがみあわせるのが、こうした
計画推進の常套手段のようです。当日の新聞記事はこちら

■2011年2月25日(金)
大田市長宛に「新処分場建設計画に関する要望および公開質問状」を
提出。大田市長に手渡した公開質問状はこちら
また大田市議会正副議長宛に「新処分場建設計画に関しての陳情書」
を提出。市議会議長に手渡した陳情書はこちら

■2011年3月11日(金)
大田市から「新処分場建設計画に関する要望および公開質問状」に対
する回答がありました。 ひと言で言えば、こちらが指摘した事項につい
て、何ひとつまともに答えていないし、反省もしていない、という内容です。
大田市からの回答書はこちら

■2011年3月21日(火)
関口鉄夫さんを招き、仁摩町大国にて講演会「どうして、本当のことを市民に伝えないのですか?」を開催。当日の案内チラシはこちら

■2011年3月24日(金)
大田市議会から「陳情の結果(通知)」が文書で送られてきました。平成23年第2階大田市議会定例会最終日(23日)において、民生委員会に付託の上、継続審査とされた、との通知です。

■2011年4月4日(月)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
1.「大田市新不燃物処分場に関する議題を含む市議会全員協議会の平成
   21年度以降の全ての議事録と配布資料(H21年5月12日開催分を除く)」
   一式
2.県央保健所の立ち入り検査における全ての指摘事項について、県央保健
   所との協議、及び庁内で対応を協議した際の議事録、議事録を作成する
   際に使用したメモ・覚書・テープなど一式。
   指摘事項等に対する改善の有無、改善された事項があればその報告書
   等、改善内容がわかる書類一式
3.新不燃物処分場建設計画に関して、島根県と行った全ての協議の記録、
   及び記録作成のために使用したメモ・覚え書・テープ等、ならびに会議
   に供した説明書類一式
4.既存三処分場(大田・温泉津・仁摩)の構造(遮水工・浸出水集水菅の施
   工図等)及び各処分場の地質がわかる書類一式
5.既存三処分場(大田・温泉津・仁摩)において、環境基準値を超えるダイ
   オキシン類、ヒ素、鉛が検出された際に、廃掃法第二十一条の二により、
   講じた措置の内容が書かれた文書。
   また、都道府県知事に届け出た「事故の状況及び講じた措置の概要」が
   書かれた文書一式。
6.新不燃物処分場整備事業に係る生活環境影響評価業務委託に関して、
   委託業者との打合せ内容を記録した書類、及び書類の作成に供したメ
   モ・覚え書き・テープ等の記録一式
7.「大田市新不燃物処分場建設検討委員会」の平成22年度以降の全ての
   議事録と配布資料一式
8.環境影響調査終了以降に追加で行ったボーリング調査に関して、委託業
   者名、費用、成果物の内容が書かれた納品書及び成果物となる文書一
   式。また、委託業者との打合せ内容を記録したメモ・覚え書・テープ等の
   記録一式。

※上記、「2、3、5、6、8」に関して、「当該文書を作成していないため」という
  理で行政文書不開示の決定が通知されました。また、「2の一部、3の一
  部、4、8」に関して、「開示請求にかかる対象行政文書の検索、確認及び
  精査に時間を要するため」という理由で10日間の開示決定期間の延期が
  ありました。
※その後、2に関しては、一部「当該文書を作成していないため」という理由
  で行政文書不開示の決定が通知されました。
  これに関して、同様の文書開示を別途県央保健所に求めた。
※また、8に関して、「成果物の納期が未到来であるため」という理由で行政
  文書不開示の決定が通知されました。

■2011年4月4日(月)
新処分場計画地内に不法投棄の疑いがある件について、市民・専門家・マスコミをくわえた公開の確認調査を行うよう、大田市長宛に「要請書」を提出。大田市長に手渡した要請書ならびに理由書はこちら

■2011年4月27日(水)
4月4日に市長に提出した要請書の回答が、4月25日付で戻ってきました。環境汚染に対しての対応を曖昧にしたままで、あくまでも計画を進めるという内容でした。大田市の回答書はこちら

■2011年5月8日(日)
関口鉄夫さんを招き、宅野まちづくりセンターにて講演会「ゴミ処分場の安全性を考える 〜専門家に聞く10の素朴な疑問」を開催。当日の案内チラシはこちら

■2011年5月10日(月)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
1.新不燃物処分場に監視島根県と行った全ての協議の記録、会議に供した
   説明書一式(平成23年5月10日に開示したものを除く)
2.新不燃物処分場整備事業実施設計業務委託に関する打合せ記録簿
3.新不燃物処分場整備事業に係る島根大学教授との業務委託契約書
4.新不燃物処分場整備事業に係る追加地質調査、業務委託に関する打合
   せ記録簿
5.新不燃物処分場用地買収の完了状況及び個々の買収額のわかる書類

※1に関して、平成23年2月4日付の出張復命書のみが追加で開示された。

■2011年5月18日(水)
大田市議会に2月25日に提出した「陳情書」について、市議会から付託された民生委員会が開催されました。この日傍聴に行ったのですが、「委員長判断」により不許可となりました。委員の議決も取らずに、委員長判断で傍聴を不許可にするとは、とても開かれた議会とはいえません。

■2011年6月1日(水)
情報公開条例にのっとり文書公開を請求。
1.パシフィックコンサルタンツと契約した土壌汚染調査に関する業務委託契
   約書

■2011年6月2日(木)
計画地内の不法投棄に関して、大田市が確認調査に動かないので、大田警察署に出向きました。生活安全課の北浦氏に現地確認を行い、捜査するように証拠写真を手渡し、口頭で要請を行いました。

■2011年6月6日(月)
先日、議会の民生委員会で不採択となった陳情書の件、本日の議会で民生委員長から報告があったようです。議会では、大西議員から、継続審議にすべきでは、との提案があり、大西議員、他、福田かよこ議員、清水議員、小川議員の4名が同意見だったようです。しかし、結局賛成多数で不採択となりました。

■2011年6月7日(火)
計画地内の不法投棄に関して、大田警察署生活安全課の北浦氏より電話連絡あり。「現地に行ったが、現場が草に覆われていて確認ができなかった」とのこと。では、草が枯れる頃に再度出直して確認していただくようにと依頼しました。

■2011年7月5日(火)
情報公開条例にのっとり文書公開請求により下記文書を入手。
1.計画地の土壌汚染等調査および解析業務委託に係わる業務工程表
2.民生委員会記録簿(平成23年5月18日開催分)

■2011年7月7日(木)
関口鉄夫さんを招き、「あすてらす」にて講演会「福島原発事故に学ぶ住民の役割」を開催。当日の案内チラシはこちら

■2011年8月6日(土)
大田市主催による「都市計画決定に係わる説明会」が宅野まちづくりセン
ターで行われました。
建設工事の着工は、当初計画より1年間ずれて、平成24年4月になりまし
た。説明会では、計画地の土壌・水質汚染に関する再調査の中間報告
がありましたが、再調査においても、基準値を超える、ヒ素、鉛、ダイオキ
シンが検出されました。当日の配布資料はこちら

■2011年8月30日(火)
情報公開条例にのっとり下記の文書公開を請求したが、「行政文書不存在」
の理由で開示されませんでした 。
1.パシフィックコンサルタンツが行ったボーリング調査に関して、柱状図と
  コア写真を含む報告書一式、同、計画地の地質・地盤に関する調査報告
  書一式
上記、地盤に関しての調査報告も出ていない時点で、「新たなボーリング調
査においても堅牢な地盤が確認されました」と強弁するのは不思議でなりま
せん。

■2011年9月2日(金)
情報公開条例にのっとり文書公開請求により下記文書を入手。
1.大田市新不燃物処分場整備事業に係わる土壌汚染等調査および解析
 業務委託に係わる報告書一式
入手した報告書はこちらです。
水質基準値を超えるダイオキシン類に関して、 ろ過したら基準値未満となり
ましたとする解説は、まったく子供だましの言い訳です。
また、この報告書の中で、これまで開示請求をしても公開されなかった新た
なボーリング調査(計6本)のコア分析表が掲載されています。
これを見ると、20mと一番深く掘ったNO.4でさえ、19mは火山礫となっており、
「コアは指圧〜ピックで容易に砕ける状態」と明記されています。
この計画地のどこが「堅牢な地盤」なのでしょうか。

■2011年10月6日(木)
新不燃物処分場の事業に関して都市計画の公聴会がありました。
内容は、名称や面積等の事務的概要を述べただけの、まったく形式的なも
のに過ぎませんでした。当日の配布文書はこちら

■2011年10月20日(木)
新不燃物処分場の事業に関して都市計画の2回目の公聴会がありました。
この日は市民からの意見公述の機会でしたが、原案作成に反映させると
いう本来の趣旨を理解しない大田市は、あくまでも形式的に終わらせること
だけに終始しました。当日の様子はこちら

■2011年11月30日(水)
島根県廃棄物対策課を通じて、島根県知事宛てに大田市の新不燃物処分場計画のずさんさを伝えました。都市計画案の決定には島根県知事の同意が必要となるため、知事が良識ある判断ができるよう、まず事実を知っておいていただこうというのが趣旨です。当日の行動は中国新聞(平成23年12月1日島根版)でも取り上げられました。詳細はこちら

■2011年12月2日(金)
11月30日から12月14日までが、新処分場建設に関わる都市計画案の公告・縦覧の期間となります。大田市は、市民からの意見書が出ることを恐れてか、広報誌やケーブルテレビ(ギンザンテレビ)で、新処分場の安全性を強調する広報を始めました。この中で、計画地から検出されたダイオキシンの原因を「農薬やビニールなどを燃やした残留物に反応したものと思われます」というような一方的な憶測を述べています。根本原因であろう不法投棄の調査もせずに、こうした根拠のない憶測をメディアで流すことに対して、所轄の総務課に抗議をしました。ついては、広報誌とケーブルテレビで、この件に関して訂正と謝罪のコメントを告知するよう要請しました。広報誌の掲載文はこちら

 
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